昆布を使った二番だしの取り方!水出し昆布水の簡単な作り方レシピと保存方法を紹介

執筆者: 岩佐 優 職業:昆布料理研究家
はじめに

こんにちは、昆布料理研究家の岩佐優です。


楽しいな、一緒にいて良かったな、そう思える相手と食事を共にすることが「本当に美味しい」ということです。
毎日の食事の支度は大変ですが、家族の笑顔を見たら疲れも吹き飛びますよね。
料理をきっかけに会話が弾む食卓、そんな不思議な力が料理にはあります。

和食の世界無形文化遺産登録で、海外からさらに注目度が増しているのが「だし」です。
世界中の食文化を見ても、海藻から「だし」を取るのが日本のユニークなところですね。

前回に続き、今日は和食に欠かせない「だし汁の取り方」の、二番だしの取り方を分かりやすくお教えいたしますね。

 

二番だしの作り方

1.

一番だしを取ったときと同量(200cc)のお水を鍋に入れて、一番だしを取ったあとの昆布と鰹節を入れ、沸騰するまで火にかけます。

 

2.

追い鰹40gを加え、弱火で5分ほど煮ます。

 

 

3.

火を止めて、キッチンペーパーで濾して完成です。

 

二番だしは、一番だしに比べて香りがきつくなるので、味噌汁、煮物、椀だねなどの下煮などにお使い下さい。

 

昆布水(水出しによる昆布だし)の作り方

1.

昆布10g(4×5cmの昆布約4枚程度)を、キッチン用はさみで1~2mm幅に切ります。

 

 

2.
適当なポットに昆布を入れて、水を1リットル注ぎます。

 

3.
最低3時間、出来れば一晩冷蔵庫に置いておきます。

 

4.
水出しだけで昆布のエキスが出て「昆布水」の出来上がりです。

使う昆布は、だし用のものにして下さい。
主な産地でいえば、日高羅臼利尻です。

 

味が付いた食用の昆布は不向きです。
冷蔵庫で、10~14日間保存が出来ます

鰹のだし汁の保存方法

鰹のだし汁を冷蔵庫で保存する場合は、2~3日程度、冷凍保存する場合でも1週間以内に使い切るようにして下さい。

昆布水は、鰹のだし汁より長く保存可能です。

 

使い切ったら、昆布だけ取り出し、もう一度1リットルの水を注いで、昆布水を作りましょう。

そう、10gの昆布で、2リットルのだしが取れるのです。

 

上品に出来上がる水出しの昆布だし

もう一度、簡単な昆布水の作り方をおさらいします。

 

  1. 1リットルのお水に対して、10gの昆布を入れ、そのまま一晩置きます。
  2. 昆布を取り出して完成。


昆布を1~2mmの千切りにすると、3時間後から利用出来ますよ。

火を使わないので、夏場も簡単にだしが取れますね。
ただし、夏場は水が傷みやすいので、一晩置くときは必ず冷蔵庫に入れて下さい。

水出しによる昆布だしは、煮出しに比べて上品な昆布だしが出来ますが、もし味が頼りなく感じたら、昆布を入れたまま少し火を入れてみて下さい。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

昆布は、一番だし・二番だしに留まらず昆布のみで火を使わずに昆布だしが作れる(しかも長く保存が出来る)ため、本当に便利な食材です。

 

ぜひ、皆さんも昆布を使って美味しい料理を作って下さい。

 
 コラムニスト情報
岩佐 優
性別:男性  |   職業:昆布料理研究家

昆布料理研究家 岩佐優が目指すのは、
毎日の食卓に昆布料理物語を!
料理家が提案する昆布ライフ!
できるだけ始末して、料理して、
おいしくご飯を食べたいと願う全国の方々に
昆布料理の本物の料理、始末した昆布料理の真髄を提供することです。

安心して召し上がれる食材を選び、旬のものをこの今に味わい、
春夏秋冬ならではの料理を私が作っています。
昆布料理  うさぎや
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