質の悪い精油に注意!エッセンシャルオイルを買う時の注意点とブレンド選び

執筆者: 佐藤ユミ子 職業:アロマセラピスト 英国IFA認定講師
はじめに

みなさんこんにちは。Flower’sRooom IFA認定校校長の佐藤ユミ子です。


アロマセラピストになってまず考えるのは精油選びですね。

エッセンシャルオイルのブランドはかなりの数あります。

その中で本物を選ぶのはなかなか難しいものです。


残念ながらエッセンシャルオイルの偽和は年々増加していると言われています。
私自身も最初はいろいろなメーカーのものを買い、匂いなど嗅ぎ比べてみたりしたものです。

エネルギー的につまらないと感じたものもあれば、お花系がいまいちだけれど葉系はいいものもあり、また明らかにこれは薄いと感じるものもありました。


ただ、自分との相性がとても大切だと感じています。

今回は精油選びとブレンドについてご案内していきます。

100%ピュアであること、無農薬であること

これはもちろん当たり前ですが、私達セラピストにも、嗅ぎ分けられないほど巧妙なものがあるのも確かです。

値段はある程度参考にはなるかもしれませんが、まずブレンドして、使ってみて、トリートメントしてみてどのように感じるか。

この感覚を研ぎ澄ますことも、とても大切だと思っています。

 

 

ブレンドするときには

いろいろな考え方があります。

 

  • 根、葉、実、花を入れてバランスを取るという考え方
  • トップ、ミドル、ベースの考え方
  • チャクラを加味したブレンド
  • セラピストなら誰でも知っている、マルグリットモーリーの個人的処方(Individual prescription:IP)

 

マルグリット・モーリー

フランスの生化学者。精油を植物油で希釈し、マッサージするという方法を示した。

 

そして忘れてはならないのは相手を見てのブレンド、その人自身のためのパーソナルブレンドです。もちろん禁忌を頭に入れてブレンドする必要がありますね。

 

 

相手をどう感じ、どうなって欲しいか

セラピストなら誰でも、トリートメントをしていると何かを感じたことがあると思います。
背中が一番分かりやすいですね。

なにか溜め込んでおられるのかな。なにかあったのかな。

そう感じることもあると思います。

 

エッセンシャルオイルを選ぶときもその感覚が大事です。

その方が元気になれるよう、香りでお手伝いをしましょう。
薬効なども大切ですが、出来上がりの香りをイメージすることも重要です。

トリートメント中に思いついた香りなどは、トリートメント後に嗅いで貰ってもいいですね。

お薬との相互作用を頭に入れること

西洋薬、漢方薬などを飲まれていて、サロンにいらっしゃる方もおられます。
セラピストはそのお薬を必ず把握して調べるようにしましょう。

医師の許可を得ることは絶対です。
禁忌もたくさんありますし、また薬の効果を増長、または半減してしまう可能性もあります。
しっかりと調べてからエッセンシャルオイルのブレンドをしていただきたいと思います。


ここ数年で、シトクロームP450の中には様々な種類があり、それらとエッセンシャルオイルの化学成分との関係を研究され、発表されている文献をちらほら見るようになりました。

 

怪しい精油に注意

私達セラピストは、一生勉強で探求していくべきだと私は思っています。
原液塗布が出来ると謳っているエッセンシャルオイルの会社が多く出回っていますが、ありえないことです。

 

どんなに質がよいエッセンシャルオイルであっても、危険を伴います。

肝臓にも負担がかかりますし、アレルギーの原因にもなり得ます。

現にやけどをしてしまったという訴えも聞きます。

 

代謝経路、皮膚学などを学べば分かることですね。

おわりに

日本では雑貨扱いのエッセンシャルオイルですが、使い方を誤るととても危険です。

しっかり勉強をして使用していただきたいと思います。

 

そしてより安全に、アロマセラピーを行う普及活動をしていただきたいと思っています。

 
 コラムニスト情報
佐藤ユミ子
性別:女性  |   職業:アロマセラピスト 英国IFA認定講師

神奈川県小田原市 英国IFA認定校のアロマサロンFlower'sRoom校長の佐藤ユミ子です。こころとからだをすこやかに保つ、生活の質を高める提案をさせていただきます。植物療法の素晴らしさをお伝えできればと思います。
サロンHP http://www.flowersroom.jp
IFA認定校HP http://www.flowersroom.jp/ifa