釣り後の臭い・釣具・車のメンテナンス方法!自宅で簡単にできるケアポイント (1/3)

執筆者: 房総釣り師
楽しい釣りから帰ってきたらすること

 

船釣りやボート釣りから帰ってきて、その日の釣果や美味しい魚を頂く前に、お片付けという少し疲れる作業があります。

 

しかし、これをしっかりやっておかないと、道具のトラブルや、気に入っている道具の寿命を縮めてしまうことになります。

それに、自分自身はいずれ慣れてしまいますが、家を魚臭くして家族の顰蹙をかうかもしれません。


そんなに神経質になることはありません。

私も最初の頃は、釣り専用の洗剤を使ったり、脱臭剤を使ったりしていましたが、今ではそこまでやりません。

必要最低限の後片付けで十分です。

淡水での釣りも基本は同じです。

 

アパートやマンションにお住まいの方は「お風呂場」でも後片付けが可能です。

 

 基本的には水道の水があれば良い

要は水道の水があれば良いのです。

魚の生臭さが気になる方は洗剤や消臭剤を使っても良いのですが、手間が増えて徐々に面倒になってきますよ。

使うにしても、数回に一度で十分だと思います。

 

生臭さは水で洗い流そう

魚の生臭さはその粘液から来ます。

特に根魚は、この粘液が多いのです。

小物でもキス釣りの定番ゲスト、ヒイラギやメゴチは、もう鼻水のようなヌルヌルの粘液を持っています。

 

サバなどの青魚の粘液は、かなり臭います。

あとは、イワシ餌、コマセ(魚を集めるための餌:イワシのミンチやアミ、オキアミ)などの臭いもあります。
しかし、水で丁寧に洗い流せば、臭いの元はかなり取れます。

 

クーラーの中もお掃除

ヌルヌルが一番残っているのはクーラーの中です。

ここは水を流しながら、雑巾でゴシゴシやりましょう。

 

フィッシングバッグやブーツ、ペンチなどの小物は水で流せばOKです。

 

レインスーツのお洗濯

レインスーツは、ゴアテックスなどの高価なものは大きめのバケツタライで、洗剤を使っての漬け置き洗いが基本ですが、中には洗濯機OKのものもあります。

洗濯ネットは必須です。

裏に付いているタグで表示を確認して下さい。

 

私は、ゴアテックスは手がかかるので、今では漁師さんご愛用のポリ引きカッパを使っています。

これは、水に漬けておいて潮を流し、陰干しすればOKです。

簡単です。

ゴアテックスのような、撥水機能回復のメンテナンスも不要です。

竿とリールの簡単なメンテナンス

 

釣行後の道具メンテナンスの基本は、たっぷりの水道水です。

潮と魚のヌルヌルを流してやれば、かなり臭いは取れます。

 

竿のお手入れ

竿のメンテナンスは、風呂場で潮や魚の鱗などを流す時に、ぬるま湯を使う人もいます。

しかしこれも、水で良いのです。

冬の寒い時は少し温度を上げる程度で構いません。


竿の表面の塗料に、湯気があまり良くないそうです。

これは釣り具の職人さんから聞いた話です。


潮(塩)は、砂糖ほど温度で融解が変わらないので、水で綺麗に流れていきます。

ただし、潮にはいわゆるニガリ(塩化マグネシウム)が含まれていますから、これは水で流した後に、濡れ雑巾で丁寧に拭いて落としましょう。

 

ガイドも忘れずに

この時、竿は丁寧に拭くのに、意外と忘れがちなのがガイドです。

ここは道糸と接する所ですので、雑巾でガイドを摘むようにして、キュッキュッと拭いて綺麗にしましょう。

 

リールのお手入れ

次はリールです。

最近のリールは防水仕様になっているものがあります。

その場合は、バシャバシャと洗ってもOKですが、私のように古いリール愛好者(ABUファン)は、手で水をすくって、各部を洗います。

水道の水圧で中に水が入ってしまうためです。

 

スプールに巻いてあるPEラインは、水を通します

水道の蛇口を絞って、細く出てくる水で、本体に直接水がかからないように気を付けて、PEラインに水を流して「潮抜き」をします。

 

これも、それほど神経質にならなくても大丈夫です。

元々、海で潮を被って使用しているものです。

 

ただし、定期的に分解して、グリースを差すことも、オールドタイプのリールを使っている者にとっては、趣味の一部のようなものになります。
最近の防水性のリールでも、稼働部にオイルを差すのは必須です。

 

乾かし方

乾かすのはリールも竿も陰干し

直射日光は素材を痛め、褪色の原因となります。

 

 
 コラムニスト情報
房総釣り師
性別:男性  |  

サラリーマン経験もありますが、殆どフリーランスで仕事をしてきました。何でもやるプランナーで、けっこう以前ですけど、数年某商業誌で連載を持っていたこともあります。企画書書き、マニュアル書き、テキトー広告コピー、パンフレットのコピー書き、サイト制作、ゴーストライター、何でも仕事に飛びつく、魚のカサゴの様なものです。実はこのカサゴ、オニカサゴにハチカサゴ、ウッカリカサゴ、本カサゴと多種ですが、好きな釣りものです。今は「釣りをするため」に働いています。