ALS募金「アイス・バケツ・チャレンジ」とは?現地民による氷水を被ってのチャリティ活動解説 (1/2)

執筆者: Aya
アイスバケツチャレンジって?

最近、日本のメディアでも取り上げられている「ALSアイスバケツチャレンジ」。

このチャレンジは、バケツに入った氷水をかぶるか、ALS協会にお金を寄付して(両方でも可)、その後次にチャレンジする人を2~3人程度指名するというチャリティ活動のことです。

ただし、これは義務的なものでないので、他の人から指名されても何もしない人もたくさんいます。

この活動はアメリカから広まり、facebookなどのソーシャルメディアやyoutubeによって世界全体に広まり、やがて有名人などもこの活動を行うようになったことで、もはや社会現象になるほどでした。

 

アイスバケツチャレンジのやり方

ルールを簡単に説明します。

 

Aさんが氷水をかぶったとしたら、Aさんは今度はBさん、Cさん、Dさんと他の人を指名します。

チャレンジ内容は「このアイスバケツチャレンジを24時間以内にできなかったら、ALS協会に$100を寄付しましょう。」というものです。

 

ALSとは?

そもそも、ALSとは何でしょうか?


ALSとは、Amyotrophic Lateral Sclerosisの略です。

日本語では「筋萎縮性側索硬化症」という、 運動神経細胞が侵され、身体がどんどん動かなくなってしまうという重い病気のことを指します。
残念ながら現代の医学では治療法がないと言われている、恐ろしい病気です。

この活動は、そんな病気のための医療費や、研究費の寄付金活動のために始まりました。

 

チャリティ活動への批判

一方で、このチャレンジに対して、あまりにも色々な人がやるものですから、中には批判する人もたくさんいます。

 

実際の病気の人たちからすると、健康な人間がこのアイスバケツチャレンジを行っている姿を見ると、不愉快に思うかもしれません。
ALSの意味も分からずやっている、水の無駄だ、単なる「社会貢献ごっこ」に過ぎないという批判や、有名人や企業が自らの宣伝や売名のために参加しているだけなどといった様々な意見が出ています。

 

肯定意見もたくさんある

まず、この氷水をかぶる、というのはすごく目を引く派手な行為ですね。

有名人なども次々と行い、メディアにも取り上げられた事によって、ALSの認識がものすごく広がりました。

 

知るきっかけに

このチャレンジがバイラルに広がる前は、ALSの事なんて知らない人がほとんどだった筈です。

このチャレンジのお陰で、ALSという病気について調べるきっかけを貰い、日本でもメディアが取り上げていなかった頃からFacebookで日本人の友達に説明する、という行動へと繋がっています。

そう、他の人にも認識を高めてもらう機会にもなったわけです。

 

いくら集まったの?

そして実際に集まった金額は、なんと今現在で$80million(約80億円)ほど。

去年集まったALSの寄付金は$2.7million (約2.7億円)ですから、素晴らしいことです。

ルールでは一応「アイスバケツをかぶらなかったら、$100寄付する」という事になっているけれど、アイスバケツをかぶっても寄付する、という人がたくさんいました。

本当に素晴らしいですね。

 

勿論、私も寄付させて頂きましたが、このアメリカ人達の寄付金に対する前向きな姿勢というのは、現地に住んでもう20年近くになりますが本当に感心します。

 

私もチャレンジしてみました!

因みに、アメリカに住んでいる私も、日本の芸能人やスポーツ選手など有名人が次々とやり出す前に、Facebookでアメリカ人のお友達からバトン渡しをされて氷水をかぶりました。

私も基本的には寒がりですので、最初は何もしないでいようと思っていました。

 

 
 コラムニスト情報
Aya
Aya
性別:女性  |   現在地:アメリカ合衆国  |  

こんにちは。Ayaです。1996年からずっとアメリカに住んでいます。NYで12年間過ごした後、今現在はNY郊外でアメリカ人の夫と息子、娘と4人で暮らしています。基本的に作る事が好き。お料理で包丁を持っている時とDIYでカナヅチを持っている時が一番落ち着いてる自分がいます。

Blog: http://fromcitytoct.blogspot.com/

 

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