天気に合わせて遊ぼう!タイ地域別の気候(暑季・雨季・乾季)と過ごし方

執筆者: taeco 職業:タイ・バンコクアドバイザー
はじめに

国土の大部分が熱帯モンスーン気候に属するタイ

月別平均の最低気温は20度以上、最高気温は30度以上で、 年間を通じて、気温が高いです。


タイ北部の山岳地帯、東北部の高原地帯、中央部における気候では、暑季、雨季、乾季の3つ季節、南部のマレー半島と沿岸域の気候は、乾季と雨季の2つの季節に分けられます。

同じタイでも、地域によって差が見られるのですね。


今回は、それぞれの気候の特徴とその過ごし方について紹介したいと思います。

 

非常に暑いが、楽しみもいっぱいの暑季(3月~5月頃)

雨の少ない季節で、バンコクでは40度を超える日もあり、一年で最も蒸し暑い季節です。

祝日が集中するこの季節に、ビーチや海外旅行へ出掛ける人もいます。


暑さのピークを迎える4月半ばには「水掛け祭り」や「ソンクラン」と呼ばれる、タイの伝統的な旧正月(旧暦の新年)を祝う行事があります。

 

バンコクでは、現在4月13日~15日が祝日にされており、その時期に外出すると、水鉄砲やバケツ、ホース等で水をかけられ、びしょ濡れにされます。

水をかけられたくない場合は、室内に引きこもるしかなさそうですが、カオサン通りには、この水掛け祭りに参加するために集まる外国人の姿も少なくありません。

 

天候に左右される雨季(5月~10月頃)

雨季に入ると、1日1時間程度の激しい雨(スコール)が降るようになります。

雨期の終わりに近付くにつれてその頻度が増し、各地で数時間に及ぶ一時的な道路の冠水や、交通渋滞が生じます。


道路が冠水してしまった場合、1日中雨が降り続く日本の梅雨とは異なるため、屋根のあるところで、雨が止んで水がはけるのを待つ人が多く見られます。


2011年には、北部のチェンマイから中央のバンコクまで、最大3m程度の浸水被害が1ヶ月以上続き、多くの死傷者を出し、日系企業にも大きな被害を与えた洪水がありました。

日常的な道路の冠水から、長期に及び水が引かない状況になる洪水が起こりえることは、忘れてはならないでしょう。

 

各地域のビーチと豪雨の時期

ビーチリゾートとして有名な、アンダマン海に面するマレー半島西部に位置するプーケットクラビピピ島においては、4月~10月にかけて南西モンスーンが激しい雨をもたらします。

 

特に、プーケットでは離岸流のため、5月頃から赤い旗が立てられる等、ビーチで遊泳禁止になる場合があります。

また、サムイ島パンガン島タオ島の位置するタイ湾や東海岸においても、9月から10月にかけて、時折、豪雨に見舞われます。

これらの地域に比べて比較的降水量が少ないのは、バンコクから近場のビーチになります。

 

 

涼しく、快適な乾季(11月~2月頃)

11月に入ると、次第に雨が減少し、北部の山岳地帯、東北部の高原地帯、中部においては涼しくなります。

 

バンコクでは、12月下旬から1月初旬にかけて、寒さのピークを迎え、日本人にとっては、1年の中で最も心地良い季節と感じられるでしょう。

タイ国内の様々なタイプの観光に適した季節で、年越し花火が見られるところもあります。

 

 

おわりに

タイでは、年中通して暑く、スイカジュースやスムージーを楽しめる等々、南国ならではのお楽しみもあります。

 

暑季の「猛暑」、雨季の「冠水」や「洪水」「渋滞」に気を付け、冷房の効いた所も少なくないため、長袖を持参していると、快適に過ごせるでしょう。
ぜひ、シーズン毎のあなたなりのタイ旅行、タイ生活の楽しみ方を見付けていただけたらと思います。

 
 コラムニスト情報
taeco
性別:女性  |   職業:タイ・バンコクアドバイザー

2011年10月~、夫の転勤で、タイのバンコクで暮らしています。
「taecoのバンコク日記」http://ameblo.jp/ta-eco/や「Food Decoration/フード・デコレーション/แกะสลัก」http://fooddecoration.blog.fc2.com/ を執筆。

学生時代&社会人時代は、国際的な開発・環境問題について学び、フィールドワークを通した調査研究等していました。主に、自然環境の再生や創造、環境教育についてが専門です。美しい自然や限りある大切な資源を未来の世代にも継承していくため、今後も、何らかの形で、情報発信や活動に関わることが出来ればと思っています。