食欲が止まらない秋には、さつまいもでカロリー調整!種類の特徴と調理方法
こんにちは、野菜ソムリエの我妻飛鳥です。
朝晩めっきり涼しくなり、時には肌寒いくらいです。
寒暖の差が激しいので、体調管理に気を付けて過ごしたいものです。
皆さんは、どんな秋をお過ごしでしょうか。
読書の秋、文化の秋、スポーツの秋…私はもっぱら食欲の秋です。
畑や田んぼでは実りの秋。
美味しい物がたくさん、ついつい食べ過ぎてしまい、まさしく天高く馬肥ゆる秋といったところですね。
体調管理だけではなく、体重管理にも気を付けていきたいと思います。
さて今回は、秋の味覚の一つで、女性に人気の高い「さつまいも」についてです。
さつまいもは、ヒルガオ科サツマイモ属。
中央アメリカ原産で、紀元前3000年以上前には栽培されていたようです。
コロンブスがヨーロッパに伝え、日本では江戸時代に栽培が始まったと言われています。
さつまいもの名は薩摩の特産だったことに由来します。
痩せた土地でも育ち、幾度もの飢餓を救ってきました。
旬は9月~11月ですが、貯蔵されてある程度水分が蒸発した、1月~3月頃が最も美味しいと言われています。
主成分はでんぷんで、カロリーはお米や小麦の約1/3程。
さつまいもに含まれるでんぷん分解酵素アミラーゼは、ゆっくり加熱することで活発になり、でんぷんの一部がブドウ糖に変わり甘味が増します。
甘くしたい時は、ゆっくり加熱するのがポイント。
石焼き芋はゆっくり加熱するので、とても甘いですね。
電子レンジの急速な加熱ではあまり甘味が出ないので、サラダなど甘味を抑えた料理の方が向いています。
また、さつまいもはビタミンCや食物繊維が他の芋に比べて大変多く、美容食とも言われています。
その他、抗酸化作用で若返りの成分と呼ばれるビタミンE、むくみを解消してくれるカリウム、骨や歯の成分のカルシウム、酵素の活性化を促すマグネシウム、造血作用のある銅などを含んでいます。
さつまいもは寒さに弱いので、良く乾かして、冷蔵庫ではなく常温で保存します。
アクが強く、空気に触れると黒く変色するので、気になる場合は厚めに皮を剥いて、切ったらすぐ水にさらします。
しかし、皮にはカルシウムが多く含まれているので、出来れば皮ごと食べましょう。
さつまいもは、品種改良によって現在では様々な品種が存在します。
品種によって、味や食感、色も違うので、用途によって使い分けるのがお勧めです。
さつまいもの品種の一部を簡単に挙げておきます。
オレンジ色の果肉には、βカロチンが含まれている。
ねっとりした食味で、甘味が強い。
西日本を中心に栽培されている代表的な品種。
上品な甘さで、見た目も美しいのが特徴。
甘味が強く、青果用として最も人気のある品種。
繊維質が少なく、口当たりが良い。
紫色の果肉や皮には、ポリフェノールの一種アントシアニンが含まれており、抗酸化作用により老化防止や生活習慣病予防などに効果的。
従来の紫芋と比べると、段違いに味が良いと人気がある。
淡い茶色の外皮で果肉は黄白色。
多くが焼酎やでんぷんの原料にされている。
秋から冬にかけて美味しいさつまいも。
美容や健康に良く、さらにはカロリーもお米や小麦より低いので、食欲が止まらないという方はさつまいもを食べてコントロールをしてみましょう。
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