ディープなイタリアの歴史!南イタリアの少数民族、アルバニア人(アルブレッシュ)集落の特徴・文化まとめ (2/2)
元々正教徒だった彼らの宗教は、現在でもカトリックの教会とは少々異なります。
現在ではローマ法王に属する宗派「ギリシア・ビザンチン祭式」と位置付けられていますが、教会の内部やしきたりは、正教徒にとても近いものがあるといいます。
カトリックの教会の祭壇には必ずキリストの像がありますが、ギリシア・ビザンチン祭式の教会には「イコン聖画像」が掲げられています。
フラッシネート(Frascineto)というアルバニア集落には、ビザンチン美術・イコン聖画像博物館があります。
そこにはロシア、アルバニア、ギリシャ、ブルガリアなど東欧の国から集められた聖画像が280点以上保管されていて、歴史ある聖画像を見ることが出来ます。
アルバニア集落の一番の見所は、Le valljeという、母国アルバニアがオスマントルコから独立した事を祝うお祭りで、毎年復活祭の後の火曜日に行われます。
この日には、最近では普段あまり着ることもなくなった民族衣装を纏い、民族舞踊を披露してくれます。
アルバニア国章が入った男性用民族衣装
イタリアに何度も旅行に来られた方にも、ほとんど知られていないアルバニア民族集落。
彼らの自分達の文化を大切にしようという意識には、他の南イタリアの町には見られない強い情熱があります。
イタリアの観光地はほとんど巡った、もっとディープで新しい一面のイタリアを発見されたい方にお勧めです。
美しい華麗な街もイタリア。
質素で中世から存在する民族集落もまた、イタリアなのです。
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イタリア南部カラブリア州の北部、カストロヴィッラリ在住。
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