カレーの辛さを抑え、中和する方法は?東京都内のおすすめカレー屋から学ぶ、健康効果をもっと引きだす食べ方 (1/2)
日本人の国民食、おふくろの味カレーライス。
カレーが日本に入国されましたのは、幕末の開国期。
発祥の地は、「横浜」「横須賀」「札幌」という三都市が名乗りを上げて譲りません。
伝播の方法はどちらの都市でも同じ。
当時、欧米の先進技術や学問を取り入れるために招聘された「お雇い外国人」の口コミで広がり、肉じゃがのバリエーションとして日本人に浸透してきたもの。
お気付きでしょうか?
欧風カレーこそが日本のカレーのルーツなのでございます。
今回は、個性的欧風カレーを出して下さるレストランを2軒ご紹介します。
お水はいっさい出しません。
こちらの看板、何だか食べ方にマナーが有りそうな予感が致しますね。
逡巡しつつも勇気を出して入りました。
ランチョンマットは「カレーの心得」。
商品は英国風カレー1品のみです。
ということで、席に着くや否や「辛くなりますから混ぜないで下さい」という言葉と共にカレーが来ました。
上から見ても、横から見ても、具はありません。
にんにく、スパイス、小麦粉を3時間かけて炒め、肉とお野菜を特性スープで6時間煮込み、裏ごしをかけた手間がたっぷりかかっているカレー。
ご飯はこわめの胚芽米です。
お水を出さないという理由は、カレーは胃腸を温め、胃腸の調子を良くするものなので、お水で冷やしていけないということです。
医食同源に根差したこだわりのカレーですね。
情け容赦のない、やり場のない辛さに涙ぐみながら完食しました。
完食した暁には、抹茶アイスクリームのご褒美をいただきました。
「アイスクリームは冷たいけれど食べても良いのですか」と、不覚にも質問してしまいました。
「アイスクリームは口を冷やすもので体は冷やさない。北海道の食べ物でしょ」とのお答え。
元気な時ではなく、風邪気味だったり、ちょっと具合の悪いとき食べるとぽかぽかになって良いのだそう。
カレーにはお水が当たり前というのは、単なる習慣なのかもしれません。
カレーの辛い素は唐辛子のカプサイシン。
カプサイシンの辛さは味でなく、刺激。熱い痛さを伴います。
一旦舌の三叉神経についてしまうと、この痛さは15分間止まりません。
お水を飲んでも軽減しないといいます。
唯一、辛さを和らげるものは、砂糖や果糖の甘さ、或は乳脂肪分。
なのでタイのデザートは甘く、インドではラッシーを飲むのかと改めて納得できますね。
さて、もう1店はカレー屋さんでなく、正統派フレンチのランチタイムだけのカレーライスです。
こちらは野菜カレー。
ランチタイムのアラカルトも魅力的ですが、仕込みから仕上げまで丁寧なフレンチの技巧が惜しげもなくカレーに込められているようです。
野菜やナッツの素焼きは、野菜の美味しさが最大に引き出されたうえ、リズミカルな歯ごたえや食感が加わります。
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管理栄養士としてクリニックでのダイエットや腸活アドバイスなど2000人以上の相談業務に携わってまいりました。
アーユルヴェーダセラピスト、風水鑑定士の資格もあり、このコラムでは西洋医学の栄養学だけでなくインド、中国の叡智を取り入れた新しい健康アドバイスをご紹介します。
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