スウェーデンの冬レシピ!伝統菓子パン「セムラ」の作り方

クリスマスから復活祭の間に食べるスウェーデンの冬のお菓子「Semla(セムラ)」のレシピを、現地在住民が解説!作り方も簡単なので自宅でトライしてみてください。

執筆者: Kanel 職業:翻訳業(スウェーデン語、英語、日本語)
クリスマスから復活祭の間に食べる「Semla(セムラ)」とは?

スウェーデンには、クリスマスが終わり復活祭が始まる間にだけ食べられる特別なケーキ、「Semla(セムラ)」があります。


キリスト教の祝日で、本来は40日間断食をする四句節が始まる前日に、砂糖やクリームをたっぷり使ったお菓子を作って食べた事が由来です。

 

この風習はキリスト教の国々にあり、国によってケーキもそれぞれ異なるようですが、今回はスウェーデンのセムラをご紹介しましょう。

 

スウェーデンの冬のお菓子「Semla(セムラ)」

 

 

どんな食べ物なの?

カルダモンの風味が効いた白く柔らかい丸いパンの間に、マンデルマッサと呼ばれるアーモンドペーストと泡立てた生クリームを挟んであります。

 

クリスマスが終わるとケーキ屋さんに並び、 毎年どこのお店のセムラが美味しいか、今年は何個食べたかが話題になります。

 

自宅でも味わえる美味しさ

家庭で作ることも出来るので、スウェーデンの冬の風物詩、セムラを味わってみてはいかがでしょうか。

パンを焼き、マンデルマッサ(アーモンドペースト)を作り、生クリームを泡立て乗せれば、出来上がりです。

セムラ(小14個)の基本の流れ

パンは小さく作って14個、大きく作って8個となります。

アーモンドペーストは市販のものがあれば、それに牛乳を少々加え混ぜ、滑らかにして使用出来ます。

 

または、アーモンドプードルで作ることも出来ます。

 

パンの材料
  • バターかマーガリン…75g
  • 牛乳…250cc
  • イースト…生なら25g、ドライなら小さじ2
  • 塩…小さじ1/4
  • カルダモンの粉末…小さじ2
  • 小麦粉…300g
  • 卵…上に塗る分少々

 

セムラの作り方

1. マーガリン(バター)を鍋で温め溶かします。

牛乳を加え約37度にします。

 

2. ボールにイーストを入れ、暖めた牛乳とマーガリンを少々加え溶かした後、残りの牛乳とその他の材料を入れて混ぜ、よく捏ねます。これが第一次発酵となります。

3. パンを好みの大きさで丸め、布をかぶせ次に第二次発酵です。

 


4. パン生地の上に溶き卵を塗り、225度で8~10分ほど焼きます。 

 

5. こんがり焼き色が付いたら、焼き上がりです。

 

パンの上部を切り取り、下の部分の表面を少し窪む様に取っておきます。

取った部分は、アーモンドペーストで使用します。

 

 

マンデルマッサ(アーモンドペースト)の材料
  • 生アーモンド…60g(皮付きの場合は熱湯にくぐらせ、皮を剥いておく)
  • 温めた牛乳…50cc
  • 砂糖…40g

 

作り方

1. アーモンドは細かく砕きます(あればミルを使う、又はアーモンドプードルを用意します)

 

2. 先ほど取っておいたパン屑をボール入れ、温めた牛乳を注ぎ、 砕いたアーモンドと砂糖を加え混ぜ、もったりしたら出来上がりです。

 

3. 仕上げに生クリーム100ccを、泡立てます。

 

 

4. パンの窪みの上にマンデルマッサを伸ばし、その上に泡立てた生クリームをのせ、切り取ったパン上部を置き、粉砂糖をふりかけたら出来上がりです。(絞り出すと綺麗です)

 

おわりに

食べる時には、少々コツがいります。

 

フォークやスプーンなどは使わず、手で持ちます。

最初に上のパンを食べてから、大きく口を開きクリーム、マンデルマッサ、パンを一緒にいただくようにしましょう。 

 

食べ慣れない不思議な味ですが、毎年食べるのが楽しみになってきますよ。

 
 コラムニスト情報
Kanel
現在地:スウェーデン(の南端)  |   職業:翻訳業(スウェーデン語、英語、日本語)

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