お葬式時の手荷物を少なく!喪服(お太鼓と帯)を利用した小物収納
前回は、和装着用時、葬儀で必要な小物の収納箇所としてのお袖についてご紹介しました。
今回は、お太鼓と帯を収納に使用する方法のお話しです。
開式前にきちんと打ち合わせをしていても、葬儀中の喪主は何かと忙しく、事務的なことにも追われがちでしょう。
式次第やメモなど、すぐに手にしたい書類などがありますと大きめのバッグが必要になります。
しかし、できましたら荷物は減らしたいですね。
そのような時にはお太鼓(女帯を結び上げた際、背中に出る部分)の中が資料入れになります。
帯の幅は30センチありますので、お太鼓の中は意外と大きく、資料を一時的に入れる場所として適しています。
手にされている資料をすぐに仕舞いたい時、お太鼓の中へそっと差し込みましょう。
お着物に触れる機会の少ない方にとりましては、意外に感じられるかもしれませんが、着付講師としては、お太鼓の中に資料等を入れることは日常的なことです。
一時的でも暫く入れておきたい場合でも、いずれにしても便利。
なお、お太鼓の中に入れた物が出てしまわないよう、周囲の方に確認してもらえると安心ですね。
前姿の帯の間には、ちょっとしたメモなどを挟むことができます。
帯は胴に二巻きしておりますので、一巻き目と二巻き目の間に挟むのが良いでしょう。
普段着物をお召しの方は、購入した切符を帯の間に挟んだり、薄い物をとりあえず保管するには、ちょうど良い場所として活用しています。
また、帯と着物の間には帯揚げや帯枕の紐などがありますが、それらが邪魔にならないように着付けますと、この隙間部分がポケット代わりにもなります。
小さめの手鏡やリップクリーム程度なら入れられますので、お化粧ポーチを持たずに済みますね。
表に響かない薄い物は帯と帯の間に、少し厚みのある物は帯と着物の間に挟むなどの使い分けをしてみて下さい。
なお、普段着物では、この部分に携帯電話を入れる方もいらっしゃいますが、喪服ではお勧めできません。
注意が必要な使い方
帯と帯の間には、葬儀に準備しておく「心づけ」の封筒を挟んでおくにも最適です。
金額別にいくつか用意し、すぐに分かるように順番に挟み込んでいきますと、急に必要になった際にすぐに手渡すことができます。
ただし、お太鼓の中や帯の中に入れる場合、帯の結び方が緩いと入れた物が落ちてしまう危険も。
着崩れしないお着付けの場合のみ、お勧めできる方法です。
この他、衿元にも小さなメモなど挟むことができますが、衿元の着崩れにも繋がります。
お着物にあまり慣れていらっしゃらない方は、衿元に触れることは避けた方が良いでしょう。
葬儀時、小物を収納するポケットとして、和装の便利な使い方をご紹介しました。
着物にはポケットになる場所が多くあります。
入れる物により最適な場所がありますので、上手に使い分け、葬儀中に手荷物で困ることがないようにしましょう。
|
|
着付師・着付講師をしております小春です。
着付け技術をWEB上でお伝えしたく、2004年よりサイト・ブログを運営しています。
着物の着付け方法をはじめ、着付師としてご活躍されている方、着付師を目指していらっしゃる方のお役に立てます情報を発信。お着付けのお悩みや、成人式を迎えられるお嬢様をお持ちのご家族様のご不安を解消できますよう、私の経験と着付師の立場からお伝えしています。
▼コラム - Latte
http://latte.la/user/136974/column
▼写真 - Latte
http://latte.la/photo/136974
▼サイト:*着物の着付け*小春日和(和小物・着物・着付)
http://www.ko-harubiyori.com/
▼ブログ:小春日和*小春流着付*
http://www.kitsukeshi-blog.com/
▼DLmarket(ダウンロードテキスト)
https://www.dlmarket.jp/manufacture/index.php?consignors_id=610
▼facebook
http://www.facebook.com/koharu.kimono
▼Google+
https://plus.google.com/u/0/112230197562284528789/
▼YouTube
http://www.youtube.com/user/koharu23
|
|