生活保護は自己責任?「不公平、羨ましい」など受給者批判が起きる原因とは

生活保護は働かなくてもお金が貰えるから羨ましい、自己責任だ、不正受給しているのではないか。生活保護受給者に厳しい言葉を向ける人が多いものの…。

執筆者: ヨースケ城山 職業:節約アドバイザー
生活保護を受給するということは、生半可なことではない

節約アドバイザーのヨースケ城山です。

生活保護の受給率が、過去最高を更新中

多くの方が受給している生活保護ですが、「働いてないのに国からお金がもらえて羨ましい」と思っている読者の方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、受給者の心境はそんなものではありません。

生活保護受給者は、1日も早く生活保護から抜けたいと思っているのです。

 

今回はその理由をご説明したいと思います。

 

 

生活保護者の生きづらさについて
生活保護を受けていて辛いことベスト5
  1. ケースワーカーによる陰湿なイジメ、罵詈雑言
  2. 事前連絡なしの不意打ち家庭訪問
  3. 通帳開示、レシ-ト明示の強要
  4. 求職活動状況の説明
  5. 近隣への生活ぶり聞き込みや通報

 

ケースワーカーとの人間関係

生活保護を受けた場合、ケースワーカーさんの面談を受けたり、生活保護から脱出する方法を考えたりする必要があるのですが、ケースワーカーさんとの相性が悪いと精神的にきついようです。

親身になって相談に乗ってくださるケースワーカーさんも、もちろん大勢います。

しかし、ケースワーカーさんだって人間です。

 

人間関係には相性があります。

同じ言葉を受け取ったとしてもAさんは平気でも、Bさんにとっては耐え難い苦痛だったりすることってありますよね。

 

通帳開示、レシ-ト明示の強要

通帳の開示やレシートの明示など、プライベートが丸裸にされてしまうのも気になるところです。

 

近隣への生活ぶり聞き込みや通報

「近所への聞き込み」については、全てのケースワーカーさんも行っている訳ではありません。

しかし、最近は不正受給が問題視されていますから「そういうことはされない」とまでは言い切れません。

参考:貧困ママクラブより抜粋 http://hinkonmama.club/?p=454

生活保護を受けることは「恥」だと思ってしまう心理
生活保護は、憲法で守られた制度である

貧困に陥った時、最後の「セーフティネット(命綱)」となるのが生活保護制度です。

 

憲法25条

すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

 

年々、生活保護を受給者への風当たりが強くなっている

「あっちの生活保護受給者がパチンコにいった」、「こっちの受給者が昼間からぶらぶらしている」など。

日本全国の自治体には、このような市民からの「タレこみ」が後を絶ちません。

 

 

受給世帯の子ども達は学校でいじめられ、親は隠れるように生活しています。

生活保護を受けることが「悪いことだ」という風潮が高まり、「生活保護を受けたら一族の恥」とまで言われる地域もあります。

 

なぜ、生活保護受給者への風当たりが強くなっているのか?

理由のひとつに、生活保護を受けていない人々の生活が厳しくなってきていることの表れかと思われます。

 

「私だって頑張っているのに!」という心理が働き、その心理が生活保護を貰っている人に対して、剥き出しの敵意という形で表れてしまうのです。

これが生活保護受給者バッシングにつながっています。

 

生活保護受給者は、1日も早く抜け出したいと思っている

しかし世間の目は冷たく、どうしても人目を避けるような生活を送ることになってしまいます。

負の連鎖から抜け出すことは、そんなに簡単な事ではありません。

 

生活保護受給者は自己責任だという声が根強い
いじめやパワハラ、貧困など、これら全ては自己責任?

なかには自己責任の方もおられるとは思います。

しかしほとんどは、今まで努力してきたのに意図せず生活保護受給者なってしまった人たちなのです。

 

一部の不正受給者のせいでそういうイメージが生活保護者世帯にはついてしまいましたが、本当は普通の生活を送っていた、または普通の生活に憧れていた方たちなのです。

 

「ラクしてお金が欲しいという方」ではありません。

 

突然の事故や病気など、誰にでもその可能性はある

全てを自己責任で片づけてしまうのは、少し乱暴です。

 

今は健康で稼げて良いかも知れませんが、体を壊したらそれだけで生活保護のお世話に成り得ます。

良い時は、それが見えないだけなのです。

 

そういった自己責任論がもう少し和らげば、生活保護世帯もゆったり暮らしていくことが出来るのではと思っております。

それでも「生活保護うらやましい」「自分も貰いたい」と思いますか?

本当にそれが幸せな事なのか、皆様は真剣に考えたことがありますか?

もし自分だったら、やはりつらいだろうなというのが今回のコラムを書いていて感じたことです。

 

生活保護受給者の方は、毎日つらい思いをして暮らしていることと思います。

そしてそれは恥ではないし、自己責任でもありません。

誰のせいでもないのです。

 

特にお子さんをお持ちのご家庭は、お子さんにそのことを伝えておいてほしいと思っております。

 コラムニスト情報
ヨースケ城山
性別:男性  |   職業:節約アドバイザー

社会保険労務士合格者

ファイナンシャルプランナー

住宅ローンアドバイザー

年金アドバイザー

1973年生まれ。大学卒業後、商売の基本を学ぶため大手100円ショップに入社。1円単位の原価計算の重みを知る。その後、大手スーパーに転職し、値引きやタイムセールを担当。リアルな現場での駆け引きや相場観を養う。またその手腕により東京地区エリアマネージャーとなり、新人採用を年間4000人担当した。

著書「給料そのままで月5万円節約作戦!!」の中では固定費の削減を中心に
ラクして貯めるをモットーに活動している。

ブログでいつも取り上げているテーマは節約全般、社会保険労務士試験 住宅ローン 労働問題 ブラック企業 障害年金 40代の転職 出版について 潜在貯蓄 教育についてなどになります。興味がある方は是非ブログも覗いてみてください。

著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』
http://kotukotushinai.jimdo.com/
にもまとめられている。

ブログ『節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ』http://ameblo.jp/yousukeshiroyama
では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。

【著書】
2012年 給料そのままで「月5万円」節約作戦【ごま書房新社】より発売
2015年 給料そのままで「月5万円」節約作戦がkindle化されました。
2015年 「kindle無料キャンペーン」でベストセラーランキング1位を獲得して販売につなげる方法 発売。
2016年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂版発売
2016年 「子供の教育費は削りなさい!」奨学金利用者50%以上時代の新教育費計画発売
2017年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂2版発売
2017年 老後資金は49.9歳までに貯め始めなさい!: 私の老後に必要な資金は2164万円です あなたの金額は? 発売
2017年 人生の3大支出「住宅」「教育」「老後」を節約しなさい!お金の裏技3冊セット: この3つを節約すれば他の節約は不要!発売