風邪を引くとのどが痛くなりますね。

カラオケに行って大声を出したら、次の日は声が枯れることもあると思います。

日常生活でのどを痛める機会って少なくありません。

大抵は数日も経てば元通りになりますが、何週間も痛みが引かない、違和感もある…そんな風になってしまったら？

もしかしたらのどの病気になっているかもしれません。

のどには様々な病気があるのです。

風邪を引いたとき、大声を出したときに発症するのが咽頭炎です。

急性と慢性の2種類あり、のど風邪とも呼ばれています。

のどの奥がイガイガする、ヒリヒリと腫れたような痛みがする場合は、咽頭炎の確立が高めです。

のどの粘膜が炎症を起こしているため通常数週間で治りますが、治らない場合は慢性化しているおそれがあります。

急性咽頭炎はウイルス、慢性咽頭炎はアレルギーが原因になることも。

首筋が腫れたような感じがする、のどの奥の方が痛いときは扁桃炎の可能性があります。

数年に1回発症する方は慢性化しているおそれも。

原因は咽頭炎とほぼ同じです。

風邪から発症する場合や、喫煙、飲酒、排ガスなどの有害物質が原因になることもあります。

甲状腺の病気は発見しにくいものです。

喉仏の奥にあり、代謝機能を司る重要な器官です。

のどの奥に違和感がある、全身がだるいなどの症状がある場合、甲状腺が異常をきたしているおそれがあります。

甲状腺はがんができることもありますが、そこまで確率は高くありません。

しかし腫瘍が出来る可能性はありますので、早めに病院で診てもらいましょう。

何それ？という方が多いかもしれませんが、胃酸が食道の入り口付近まで逆流して炎症を引き起こす病気です。

のどに何か詰まった感じがする、時々胸焼けがする、食後に良くげっぷが出るなど、様々な症状があります。

ストレスが溜まって逆流性食道炎を引き起こすケースも。

のどに痛みは無いのに異物感がある場合は、逆流性食道炎の可能性があります。

食道の入り口がむくんだような感じになるため、胃酸を抑える薬で治療していきます。

実は意外と多くの方が発症しますが、腫瘍やポリープはできないので、極度に恐れる心配はないかと思います。

胸焼けも無い、でも違和感がある…もしかしたらポリープができているかもしれません。

声帯ポリープは大声を出したり、飲酒、喫煙など、のどを酷使する方に多く見られます。

声帯ポリープは初期であれば薬でなくすことも可能です。

しかし、大きくなりすぎると手術で取り除く必要があります。

ポリープが小さければ声を出さない、飲酒や喫煙を控えるなど、生活リズムを変えることで治る方もいます。

がんは恐ろしい病気で、のどに腫瘍が出来てしまうこともあります

のどに違和感を覚える方の多くはがんを疑ってしまいますよね。

発症率は10万人に2～3人程度と言われており、60代以上の男性に多くなっています。

病院で検査しないと分かりませんが、実際に発症する方は少ないようです。

のどに違和感を覚えたときは、早めに耳鼻咽喉科へ行きましょう。

違和感が続き、不安を抱えたまま生活すると、精神的ストレスを招くおそれもあります。

耳鼻咽喉科では内視鏡検査を行います。

のどの状態や腫瘍・ポリープの有無、食道の状態などを確認できるため、のどの違和感の原因をすぐに発見可能です。

のどはデリケートで食事や呼吸に影響します。

変だなと思ったら、医師に診察してもらいましょう。