その症状、膝痛予備軍かも!「ひざの痛み」の原因と予防解消法

執筆者: 梅田 孝男 職業:整体師・気エネルギー療法師・カイロプラクティック師
「膝の痛み」の原因と、解消&予防術

こんにちは、梅田整体療院院長の梅田孝男です。

家の基礎となる土台がダメな家は、あちこちに不具合の生じる欠陥住宅です。

土台が弱かったり、土台が水平でなければ、その上にある柱や壁等の構造にも歪みが出てきます。

 

これは、人の体でも同じことが言えます。

 

 

膝関節の歪みや異常の原因は、足にある!
人の体の土台は「足」

家の基礎が地面と接触するところの土台であれば、人の体では足となります。

特に足の指や足の裏、足首が土台と言えるでしょう。

 

足が弱かったり歪んだりしていると、身体のあちこちに異常が…

人は、この足で全体重を支えるようにできています。


そう、この足の土台が弱かったり歪んでいると、その上にある構造、つまり膝関節や腰、肩や首にも歪みや異常が発生するということが言えるのです。

膝痛が起こるメカニズム

過去のコラムでも、足の指の重要性についてお話ししたように、「足の指の運動量が足りないことで、体の故障を起こすことが多い」ということが分かっています。

 

膝の痛みが起こるメカニズムは、いくつか存在しますが、下記に代表的なものをお伝えしたいと思います。

 

 

1. 足指で踏ん張る力が弱いと、親指は床から浮きやすくなり、踵から小指側で体重を支えるようになる。

足首(足関節)の外側は伸ばされ、足首内側は窮屈になる。

 

2. また、踵重心になると、足首の運動が少なくなる。

 

3. そのため、ふくらはぎの筋肉は硬くなり、血行不良が起きてくる。


4. 足首の外側から大腿外側の筋肉は伸ばされて張ってくる。

内腿にある内転筋は、運動不足による怠けた硬さが発生する。

膝裏の膝窩筋という筋肉にも負担が強くなり、硬くなる。

 

5. その結果、膝関節を取り巻く筋肉は、前後左右上下の緊張度のバランスが崩れ、膝関節内側が窮屈になる。

 

6. これにより、上下の骨が擦れ易くなるため、膝に炎症や痛みが出てくる。

 

筋肉や足首の状態を整えると、膝の痛みが変わってくる

お年寄りや、がに股の人など、一般的に多い変形性膝関節症は膝内側の痛みです。

上記のようなところに大きな原因があると言えます。

 

そのことは臨床の経験から、筋肉や足首の状態を整えていきますと、膝の痛みが変わってくるから分かります。

膝痛予備軍かどうか、確かめてみましょう
膝痛予備軍か確認する、簡単な方法

まず、仰向けに自然体で寝てください。

そのまま顔を上げて足元を見ます。

 

つま先が外に45度以上傾いている方は、要注意です。

 

膝のお皿が外を向いている人

また、いわゆるお皿、膝蓋骨が外を向いて、膝関節が伸びきらず浮いている人も要注意です。

そうした形の足をしている人は、膝痛が起こりやすい、もしくはすでに膝痛があるはずです。

 

靴の踵のアウトソールが片減りする人も要注意!

靴の踵のアウトソールが片減りする人も、同様です。

立ち上がり痛を和らげる方法

立ち上がり時の痛みや屈伸の痛みを和らげる方法があります。

 

足の指で踏ん張りつつ、足首と膝関節を柔らかく使うようにしましょう。

その時、両膝は閉じ、膝蓋骨は体の正面を向き、膝蓋骨の真下に足の指の「爪」が位置していることが重要です。


 

おわりに

こうした足の使い方で土台をしっかり作り直せば、筋肉や関節の負担を軽減させることができます。

本来の足の使い方を繰り返し意識して行い、健康を取り戻してください。

 
 コラムニスト情報
梅田 孝男
性別:男性  |   職業:整体師・気エネルギー療法師・カイロプラクティック師

群馬県高崎市の、梅田整体療院の院長として、日々施術をしております。

2000年3月に独立開業。整体、カイロ、東洋医学の他、筋肉反射療法や気エネルギー療法の気導術を習得。症状をなるべく速く、少ない回数でよくしたい気持ちで、ご対応させていただいております。

施術現場で起こる不思議な現象に、多くの体のことを学ばさせていただいてます。これまでの常識や知識ではなく、施術から得られた人の体の本質を、皆様のお役に立てるようお伝えしたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

施術録や日記等をお伝えしていますブログ「梅田整体療院のツッパリ解消ロックンロール」もご覧になってください。
http://umedaseitai.seesaa.net/

厚生労働大臣認可 日本健康サポート協同組合会員