塩麹・甘麹の次は「紅茶キノコ」!アメリカ流「KOMBUCHA」の効果効能と作り方
こんにちは、管理栄養士・ダイエットコーディネーターの水谷俊江です。
ここ数年日本は、菌活ブーム。
ヨーグルトや塩麹・甘麹を作ったり、ぬか漬けを漬けたりと、意識して発酵食品を食べている方も多いのではないでしょうか。
ところで、さかのぼること40年。日本は空前の紅茶キノコブームがありました。
まるで紅茶に浮かぶクラゲのような紅茶キノコが、「健康にいいもの」として、一時期は多くの家庭で育てられていたものです。
しかし、ブームが去ると同時に、どの家庭からもいつしか消え去りました。
ところが、日本人の記憶からすっかり忘れ去られたように思えるこの現代に、コンビニで紅茶キノコを発見しました。
それが、このアメリカ発「KOMBUCHA」です。
ミランダ・カー愛用の健康飲料として、じわじわリバイバルブームが訪れているようです。
今回は、紅茶キノコ=KOMBUCHAの性質や特徴、栄養成分、体への効能をご説明します。
日本では、「紅茶キノコ」という名前で呼ばれていましたが、原産国のロシアでも「ロシアンティー マッシュルーム」と呼ばれています。
クラゲのようにプカプカ浮かぶその形は、確かにキノコに見えますが、実は真のキノコのような真菌の子実体ではありません。
キノコ状のものは、酢酸菌の菌膜で、酢酸菌ということは、お酢の仲間となります。
お砂糖を入れた紅茶に、酢酸菌や酵母などの種菌を加えると、キノコのようなゲル状のものが浮かんできます。
このゲル状のものは、酢酸菌の膜です。
家庭で作るときには「scoby」(通販でも購入可)という種菌を加えます。
余談ですが「ナタデココ」は、ココナッツジュースに酢酸菌の一種「ナタ菌」を発酵させてできたもの。
紅茶キノコと同じように、発酵食品です。
材料である紅茶は、酵素により発酵している飲み物です。
もちろん「紅茶ポリフェノール」も含まれています。
紅茶キノコの菌のえさは、お砂糖。
そこに酢酸菌が入るので、レモンティーのような味わいです。
発酵により、微量ですが「グルコン酸」や「乳酸」が産出されます。
これらは腸内の善玉菌のえさとなるため、腸内環境改善が期待できます。
酢酸菌が主成分の紅茶キノコは、食酢の機能性と同じです。
内臓脂肪や体重、生活習慣病予防の臨床実験では、毎日お酢を15~30ml飲むことで効果が認められています。
ただし、お砂糖も入っていますから、あくまでも嗜好品として、1日1杯を目安に試してみては如何でしょうか。
種菌からご自宅で作る場合は、くれぐれも注意が必要です。
雑菌が入ってしまった場合は、発酵ではなく、腐敗で酸っぱくなってしまうので、いつもと味が違うと思われたときには、飲用はストップしてください。
40年前の紅茶キノコブームでは、商品化されることがなかったため、一時的なブームで終わってしまいましたが、現在の製品化された「KOMBUCHA」は、米国では健康飲料として人気上昇中とか。
KOMBUCHAの研究も進んで、まだ知られていない機能性もどんどん明らかになるかもしれません。
これからの紅茶キノコ(KOMBUCH)目が離せませんね。
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管理栄養士としてクリニックでのダイエットや腸活アドバイスなど2000人以上の相談業務に携わってまいりました。
アーユルヴェーダセラピスト、風水鑑定士の資格もあり、このコラムでは西洋医学の栄養学だけでなくインド、中国の叡智を取り入れた新しい健康アドバイスをご紹介します。
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