年金をずっと払わないとどうなる?国民年金保険料の未納・滞納が招く将来のデメリット

執筆者: ヨースケ城山 職業:節約アドバイザー
国民年金、未納・滞納を続けるとどうなるの?

節約アドバイザーのヨースケ城山です。


国民年金保険料の納付率は、平成26年度末時点で63.1%となっています。

3年連続で納付率は上がっている状況ではありますが、まだまだ納付率は低い水準のままです。

 

払いたくても払えないという方は、まだ保険料免除制度などを利用すれば良いのですが、問題は払いたくないという人達です。

 

 

今回は、「国民保険の未納・滞納を続けると、いったいどんな状況を迎えるのか」についてご紹介したいと思います。

老齢年金の支給開始年齢になっても、支給金額は0円!

男性は、昭和36年4月2日生まれ以降、女性は、昭和41年4月2日生まれ以降の方は、全員65歳から支給が開始されます。

 

現行制度のままとすれば、自分が65歳を迎えた時に、同年代の方たちは、老齢年金が支給され始めます。

その金額は、月額約23万円(※)です。

※夫婦2人で、夫は厚生年金に40年加入、妻は専業主婦として計算した場合。標準報酬月額は平均的な月額で算出。


ですが、国民年金を夫婦2人とも未納、滞納してきた方は、それが0円になるのです。

 

65歳からの「月額23万円」は、とてつもなく大きい!

なお、国民年金は、最低25年以上の加入が必要です。

(平成27年10月以降は受給資格を得るための期間が10年間に短縮される予定)

 

これを満たして初めて、支給が開始されるのです。

満たされなければ、0円となります。

 

老いても働き続けなければならない…

同世代が有り余った時間の中で余暇を過ごしている一方で、2つ3つアルバイトを掛け持ちして働くか、生活保護のお世話になるということがおこり得るのです。

 

実際にそういう人は、少なくありません。

 

障害状態になっても、「障害年金」がもらえない!

国民年金に加入していれば、障害認定日において、障害等級1級または2級の状態になれば、障害基礎年金が支給されます。(保険料納付要件あり)

平成27年度の支給金額は、等級ごとに次のようになります。

 

  • 1級 975,100円+(子の加算額)
  • 2級 780,100円+(子の加算額)

 

「うつ病」でも受給できる

ご存知のない方も多いのではないかと思いますが、精神疾患でも、障害基礎年金は支給されます。

一番多い例が、うつ病です。

 

うつ病でも、この障害基礎年金は支給されます。

 

最近では5大疾患の一つとして、厚生労働省からも指定されているうつ病ですが、これこそ本当に誰にでもなりうる病気です。

 

うつ病になっても国が助けてくれる

うつ病になると、仕事だけではなく、家事や遊ぶことすらできなくなります。

家族の1人でもうつ病になると、生活は困窮していきます。

それを国の制度で、助けてもらえるのです。

国民年金未納、滞納をしていた人がうつ病になり、生活困窮から希望を持てず、自ら命を絶ってしまう事例が、とても多いのです。

 


その一方で、うつ病になっても、障害基礎年金を支給してもらった人は、生きる希望をもてたと言っております。

「生きていてもいいのだ」と、人生を肯定的に捉えることができるようです。

残された遺族を救う「遺族基礎年金」が支給されない!

国民年金に加入していれば、自分に万が一のことが起きても「遺族基礎年金」が支給されます。(保険料納付要件あり)

 

遺族の範囲は、被保険者または被保険者であった者の子のいる妻に支給されます。(子供の年齢要件あり)

子供のいない妻、夫には支給されません。


支給金額は、基礎障害年金2級と同じ金額が支給されます。

780,100円+子の加算額になります。(平成27年度)

 

 

生命保険よりも、年金ならではの継続性が嬉しい

子供の年齢要件を満たしている限り、この年金は続きます。

 

生命保険は一時金ですが、遺族基礎年金は年金です。

2か月に1回、継続して収入が入ってくるのが大きいのです。

 

平成27年度では、1,004,600円(子が1人の配偶者の場合)が年金額です。

2か月に1回167,433円が支給されます。

 

 

これが継続されるのですから、ありがたい限りです。

もちろん、遺族基礎年金だけでは生活していくことは出来ませんが、あるとないでは大違いです。

国民年金に加入していると、こういった万が一の事態にも備えることが出来るのです。

おわりに

国民年金第1号被保険者の平成27年度の1か月当たりの保険料は、15,590円です。

高いと世間では言われています。

 

「自分は民間の保険に入っているから、国民年金には入らなくても大丈夫」と言う方も実際にいるのですが、国民年金の保険料の半分は、税金で払われております。

 

つまり、月額31,180円の民間の保険に入っているのと、同じメリットがあります。

そんなお得な保険は、民間にはありません。

 

将来のことを考えれば、未納、滞納がある方は、すぐに加入、支払いをすることをお勧めします。

 コラムニスト情報
ヨースケ城山
性別:男性  |   職業:節約アドバイザー

社会保険労務士合格者

ファイナンシャルプランナー

住宅ローンアドバイザー

年金アドバイザー

1973年生まれ。大学卒業後、商売の基本を学ぶため大手100円ショップに入社。1円単位の原価計算の重みを知る。その後、大手スーパーに転職し、値引きやタイムセールを担当。リアルな現場での駆け引きや相場観を養う。またその手腕により東京地区エリアマネージャーとなり、新人採用を年間4000人担当した。

著書「給料そのままで月5万円節約作戦!!」の中では固定費の削減を中心に
ラクして貯めるをモットーに活動している。

ブログでいつも取り上げているテーマは節約全般、社会保険労務士試験 住宅ローン 労働問題 ブラック企業 障害年金 40代の転職 出版について 潜在貯蓄 教育についてなどになります。興味がある方は是非ブログも覗いてみてください。

著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』
http://kotukotushinai.jimdo.com/
にもまとめられている。

ブログ『節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ』http://ameblo.jp/yousukeshiroyama
では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。

【著書】
2012年 給料そのままで「月5万円」節約作戦【ごま書房新社】より発売
2015年 給料そのままで「月5万円」節約作戦がkindle化されました。
2015年 「kindle無料キャンペーン」でベストセラーランキング1位を獲得して販売につなげる方法 発売。
2016年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂版発売
2016年 「子供の教育費は削りなさい!」奨学金利用者50%以上時代の新教育費計画発売
2017年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂2版発売
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