犬のしつけ「無駄吠え」対処法。吠える原因を探せば解決するかも。 (1/2)
犬のしつけの悩み「無駄吠え」。チャイムや来客に吠える「警戒吠え」の理由に焦点を当て、原因や対処方法をご案内します。
愛犬の問題行動の代表格といえば、「吠え」。
これが原因でご近所トラブルになったり、オーナーさんが思いつめるあまり、ノイローゼ状態になってしまうこともあります。
一般的に、人が吠えないで欲しいと思う場面で吠えることを「無駄吠え」と呼ぶようですが、実際には犬の「無駄吠え」というものは存在しません。
必ず、理由があって吠えているのです。
今回は、吠えの中でも「警戒吠え」と、その対処法についてお話していきます。
初めて見る人や物、不審な物音に対して警戒をして、周りの仲間に吠えて知らせること。
これは、犬が本来持っている習性です。
宅急便など、短い時間の吠えについては問題になりにくいですが、中にはちょっとした物音にも激しく反応して吠え続けたり、家族以外の人や他の犬を見ると攻撃するようになるケースがあります。
ここまでの状態になると、日常生活に支障が出てくるので、ひどくなる前に原因を分析して、対処していった方が良いでしょう。
子犬を家庭に迎え入れた季節が真夏や真冬だったことで、「寒い(暑い)から」と、窓を閉め切ったまま外へ出ない生活をしませんでしたか。
このように社会化期に学習の機会を逃したまま過ごしたため、春や秋になって窓を開ける時期になると、突然聞こえてくる外の音に過剰に反応するケースが多いと感じます。
一方で、「やりすぎ」によって警戒心を強めているケースがありますので、犬が怯えているにも関わらず無理やり触ってもらったり、花火や雷などの音を繰り返し聴かせるような方法は止めましょう。
見知らぬものに警戒して吠えること。
それは、「怪しい人(犬)が来たよ!」「変な音がしたよ!」と、オーナーさんに知らせるために吠えているのです。
ですので、留守番をしている時には全然吠えていない、ドッグトレーナーがリードを持った途端に静かになる、という犬は意外と多いです。
この場合は、オーナーさんと犬の関係性を見直していくことが、吠えを改善するポイントとなります。
「ワン!」と一声吠えただけで、すぐに「ダメ」と叱ってしまいがちですが、神経質に反応することで、逆効果になってしまうことがあります。
まずは「何を吠えてるの?」という気持ちで接し、鳴き止んでから声をかけてあげた方が、犬にとっては「なんだ、吠えなくていいのか」と理解しやすいのです。
昔の家では、リビングは中庭や裏庭に面していることが多かったので、家の中から外に吠えることは起こりにくかったのですが、最近は犬の生活環境から通りが見える作りの家が増えたので、吠えの原因になりやすいですね。
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「イヌと人の笑顔を少しでも増やす!」という目標のために、
Vancouverへ渡航。
現地のドッグトレーナー養成学校で、「おやつや体罰を使わない」
オーナーさんとイヌの絆をつくる というトレーニング方法を学ぶ。
卒業後はドッグウォーカーや、Dog daycare
(犬の預かり施設)に勤務。
帰国後、動物病院での業務を経験。
Dog indexドッグトレーナー 神奈川担当として活動中。
神奈川県内の動物病院にてパピー教室、相談会を担当。
*College of Canine Behavioral Science(Vancouver, Canada)卒業
*動物看護師統一認定機構認定 動物看護師
*愛玩動物飼養管理士
*愛犬飼育管理士
パートナー犬は、2011年生まれのシェルティー。
Kiitos(キートス)♂です。
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