重い荷物で腰痛に!引っ越し作業時に腰を痛めないコツ

引っ越しで、ぎっくり腰や腰痛にならないための予防・対処法は?引越し作業時に腰の負担を減らすコツをご紹介。腰痛対策を万全にして重い荷物を運びましょう。

執筆者: 西村 猛 職業:理学療法士/日本で一番、保育士さんを応援する理学療法士
引っ越し作業で腰痛にならないために

こんにちは、理学療法士の西村猛です。

 

引っ越し作業は、体を酷使するため、腰痛などが起こるリスクがあります。

ですが、いくつかポイントを押さえておくことで、腰痛予防対策になります。


今回は、「引越し作業時における腰を痛めない体の使い方のポイント」をご紹介します。

 

 

一時的に腰痛ベルトを使って、腹圧を高める

お腹に力を入れた状態(腹圧を高めた状態)は、腰痛の予防においては非常に効果的です。

腰痛ベルトを使えば、簡単に腹圧を高めることができます。

 

手元にない場合、布などを、ベルトのようにして腹部に巻きつけておくとよいでしょう。

 

あらかじめどのような動きをするのか、イメージしておく

スポーツ選手がよく行う「イメージトレーニング」と同じです。

動作の前にそのイメージをしておくことで、身体は力を入れる準備が行いやすくなります。

 

あらかじめ動きをイメージしておけば、急な動きの変化にも身体が素早く対応でき、腰などへの負担を減らすことに繋がります。

 

物を持ったり、運んだりするときは、その動作に集中する

特に重いものを持ち上げたり、運んだりする時には、他のことを考えたり、話しながら行ったりするのは危険です。

 

上記の「動きをイメージしておく」ことでお話しした様に、予期しない急な動きの変化が起こった際に素早く反応できれば、腰などへの負担を減らせます。

 

その動作に、集中しておきましょう。

 

重い荷物を持つときは、できるだけ体に密着させる

重い段ボール箱などの荷物を運ぶときは、荷持を体に密着させておいたほうが、腰への負担が少なくなります。

できるだけ密着する部分を広くするよう、心がけてください。


また、お腹に荷物を押し当てることで、腹圧が高まるという効果も期待できます。

つまり、荷物が腰痛ベルトの役割を果たしてくれるのです。

 

腰に最も悪影響を与える、やりがちな行動とは?

上記の注意点以外に、特に留意するべきことがあります。
それは「同じ動作ばかり繰り返さない」ということです。

 

同じ動作ばかり繰り返すのは、NG!

例えば、持ち上げる動作をすれば、次は他のことをするなど、同じ動作を何度も繰り返さないことです。

この一見非効率のように思われるポイントが、じつは大変重要になるのです。

 

同じ動きをしている = 同じ筋肉ばかり使うので、疲労がたまる

その理由は、同じ筋肉ばかりを連続して使うことで、疲労や痛みが出やすくなるからです。
同じ動きをしているということは、同じ筋肉ばかりを使っていることになります。

 

作業内容を頻繁に変えて、筋肉を休めよう

もし、途中で違う動きに変えれば、その筋肉は(他の作業をしている間)休むことができます。

 

例えば、段ボール箱に荷物を詰めていく作業をしている場合、常に体(腰)を折り曲げての作業が続きます。

ある程度の時間が経過したら、その作業を一旦やめ、カーテンを外すなどの立って行う作業に変えれば、その時間は腰を休めることに繋がります。


同じ部位ばかりに負担がかかることを避ける意味でも、同じ作業や動きを長時間続けることはやめましょう。

まとめ
引っ越し作業中の腰への負担は、軽減できる

引っ越し作業は重量物を持ち上げる機会が多くなるため、腰への負担が大きくなります。

そのため、腰痛を予防する体の使い方が重要になります。

 

一時的に腰痛ベルトを使う、あらかじめ頭の中で動きをシュミレーションしておくことなどで、腰への負担は軽減します。

 

一番ダメなのは、同じ動作ばかり繰り返すこと

それ以上に重要なポイントは、「同じ動作ばかり繰り返さない」ことです。

軽い負荷であっても、同じ動作を繰り返すことは、筋肉の疲労や痛みの原因になります。


十分な休憩時間を取ることができない引っ越し準備作業では、作業内容を頻繁に変え、特定の部位(腰)への負担を減らすように心がけましょう。

 
 コラムニスト情報
西村 猛
性別:男性  |   職業:理学療法士/日本で一番、保育士さんを応援する理学療法士

■株式会社ILLUMINATE代表取締役
子どもの発達と子育てを応援する会社。
https://illuminate-kobe.co.jp

■こども発達LABO.共同代表
YouTubeチャンネル「こども発達LABO.」では、言葉と体の発達に関すること、発達障害のある子どもへの手立てなどについて発信しています。
https://www.youtube.com/channel/UCAaMVv5UrovrhAtaWVerWrQ

■子どもと姿勢研究所代表。
子供の姿勢や体の発達の仕組みや取組方法について、医学的視点をもとに、どなたにも分かりやすくをモットーに情報発信しています。保育士さん向け情報も。姿勢や体作りに関する講師依頼もお受けしています。
http://kodomotoshisei.kokage.cc


■日本で一番、保育士さんを応援する理学療法士
会社の代表をしながら、全国各地の保育園・幼稚園で、、保育士さん向け講義を実践しています。
また保育園コンサルタントや巡回相談事業への参画など、裏方として保育士さんをバックアップする仕事もしています。

■メディア
NHK「あさイチ」出演/テレビ大阪「やさしいニュース」出演/テレビ朝日「グッド!モーニング」出演/神戸新聞「まいどなニュース」記者/教育機関向け雑誌「私塾界」/関西テレビ「ANCHOR」/テレビ朝日「中居正広のミになる図書館」/読売新聞/スポーツをする子どもを応援するフリーマガジン「Spody α」/Latte column/子供とお出かけ情報「いこーよ」/エキサイトニュース/mybest/その他、テレビ番組企画や雑誌などのライターさんからの出演依頼・取材等多数。

■お仕事のご依頼
https://nishimuratakeshi.com/

 

 住宅・不動産のコラム

 健康・医療のコラム