膝が痛い原因は?膝の痛みを軽減する姿勢・ストレッチのやり方
膝痛になる原因と予防エクササイズをご紹介します。腰の痛みに効果的なツボや立ち方など、病院での治療をせず症状改善が期待できる対処法は?
こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。
肩こり・腰痛と並んで、痛める人の多い膝。
毎日使う部分だけに、痛みが長引いたりクセになったりすることもあります。
逆に言えば、毎日の姿勢や膝の動かし方を意識すれば、膝痛を防ぐことも可能です。
今回は、膝痛を予防・解消する方法をご紹介します。
事故などの、急激に大きな負荷がかかるような原因がなくても、膝痛になることがあります。
膝は、立つ・座る・しゃがむ・歩くなど、1回1回の負担は小さくても、毎日たくさん使う場所なので、動き方や姿勢、体重の乗せ方が偏っていれば、ひずみが積み重なって痛くなります。
例えば、次のような姿勢や状態は危険です。
つま先は外向き、膝は内向きでしゃがんだり立ったり座ったりすると、膝の関節がねじれるので、痛みの原因になります。
ブーツなど、かかとが高く足首が動きづらい靴を履くと、膝や股関節の動きが硬くなり、歩いた時の衝撃が膝などの関節に強くかかってしまいます。
サンダルなど、脱げやすい履物も、脱げないように力が入るため、関節の動きが硬く小さくなるので、同様です。
膝を伸ばした時に、反張膝でロックされたようになる場合です。
運動不足などで、ももの筋肉が落ちると、膝への衝撃を和らげる働きが減るため、膝を痛めやすくなります。
膝まわりにしわができたら、要注意です。
前述の原因を作らないようにするための姿勢やエクササイズをご紹介します。
股関節から太もも・膝・すね・つま先と同じ向きにそろえるようにしましょう。
膝を痛めない正しい歩き方
かかと寄りに真上から体重をかけて乗り、前へ進む時は膝をゆるめて前に抜くようにしましょう。
膝の曲がりっぱなしと伸びすぎを防ぎます。
上膝を衝撃から守る、膝上の筋肉を鍛えるエクササイズです。
1. 床に長座で座ります。
2. 膝裏にタオルなどを畳んで置きます。
3. 膝裏でタオルを押しつぶすようにして、膝を伸ばしかかとを持ち上げます。
4. 膝上の筋肉に力が入っていることを意識して、10秒間力を入れては抜くことを3回繰り返します。
こちらも、膝を衝撃から守るための、膝上の筋肉を鍛えるエクササイズです。
1. 床に長座で座ります。
2. 片足の膝頭の上端を、もも側からすね側に向かって手の指で軽く押します。
3. 膝頭で手の指を押し返すようにして、膝頭をももの方へ引き上げます。
4. 膝上の筋肉に力が入っていることを意識して、5秒間力を入れては抜くことを5回繰り返します。
5. 反対脚も同じように行います。
膝を曲げて座り、膝裏に手の親指を当ててもむように押します。
膝痛のツボです。
膝を曲げて座り、両手のこぶしで膝頭の周りをくるくると撫でるように刺激します。
膝周りにも、膝痛のツボがたくさんあります。
たいていの慢性痛は、自分の生活習慣からくる「ゆがみ」が原因です。
自分で作った痛みは、自分で取ることができます。
歳のせい、体重のせいと諦めず、自分でできることに取り組んでみてはいかがでしょうか。
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ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com
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