閲覧注意!死亡率が高い病気ランキングTOP5。致死率ほぼ100%、治療薬なしの恐怖…
ウイルスや細菌、汚染された食べ物、寄生虫…人間がかかると死ぬ確率が高い病気トップ5を紹介。予防ワクチンはあっても発症したら完治は…。
医学は着々と進歩しており、ある時代では高い致死率を叩き出していた病気も、ワクチンや抗生物質の開発により致死率が大幅に下がったり、根絶にまで至る例もありました。
中世ヨーロッパの人口を半分に減らしたと言われている「ペスト(黒死病)」なども、その一例ですね。
しかし、いまだに死亡率が高く、有効なワクチンも開発されていない恐ろしい病気も確かに存在します。
しかも、意外と身近な病気が致死率No1だったりするのです。
今回は、最終的に致死率がほぼ100%に達し、治療薬も開発されていない恐ろしい病気をランキング形式でまとめてみました。
エイズの正式名称は「Acquired Immune Deficiency Syndrome(AIDS)」といい、日本名では「後天性免疫不全症候群(こうてんせいめんえきふぜんしょうこうぐん)」と呼ばれています。
最近では、エイズ予防指針に基づき正しいエイズの知識啓発や検査体制の充実などが広まり、「完治はしないけれど必ず死ぬわけではない」という意識も芽生え始めています。
「Human Immunodeficiency Virus(ヒト免疫不全ウイルス)」というウイルス(HIVウイルス)に感染し、体を病気から守っている免疫力が破壊され、免疫力が働かなくなる感染症のことです。
HIVウイルスの主な感染経路は、性行為が大半。
ほか、血液感染、母子感染で感染した例が報告されています。
発熱や吐き気、頭痛、リンパの腫れなど、風邪と区別がつかないのが初期症状。
やがて免疫力の低下により様々な病気に掛かりやすくなります。
抗HIV薬によるウイルス増殖抑制です。
HIVウイルスは、薬に対してすぐに耐性を持ってしまう厄介なウイルス。
いくら薬を開発して投与しても、ウイルスが耐性をつけてしまい、効果がなくなってしまいます。
そこで、薬を同時に複数飲ませるARTという投薬方法を行い、HIVウイルスが増えるのを抑制する治療法が確立されています。
このことにより、エイズ=死という認識は少しずつ覆されつつあります。
完全にHIVを駆除することは出来ませんが、発症前と出来るだけ同じ日常を送れるようになった人も増えています。
一時期、世界中をパニックに陥れたエボラ出血熱。
人類が見つけたウイルスの中で最も危険なウイルスであり、もはやウイルスのカタチ自体が悪意に満ちていますよね。
エボラ出血熱とは、エボラウイルスによる感染症です。
エボラウイルスに感染した動物や人の体液(血液・嘔吐物・精液など)が、傷口や粘膜に触れることで感染します。
恐ろしいのは、感染した人のシーツや生活用品、医療器具などが、傷口や粘膜が触れても感染する可能性があるということ。
エイズよりずっと感染リスクが高いことが伺えます。
38度以上の発熱や吐き気、頭痛など、風邪と似た症状の後、内臓機能の低下、そして全身からの出血が見られます。
見た目の恐ろしさも、人類を震え上がらせるには充分な威力を持っていますよね…。
致死率が高く、ワクチンはありません。
医療従事者も容赦なしに感染しているため、アフリカ中央部など、流行地域に近づかないことが唯一の予防です。
アルコールなどの消毒薬のほか、石鹸などで体を洗う予防法は有効です。
白血病。こちらも病名としては有名です。
ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-I)の感染により、白血球の一種「T細胞」がガンになってしまい、それがリンパ節や血液中に異常増殖し、ガン化したT細胞が全身の臓器に回ってしまう感染症です。
母乳や輸血での感染はほぼなくなり、今は性行為が主な感染経路。
リンパ節の腫れから始まり、やがて、抵抗力を低下させ、死に至ります。
抗がん剤による治療、骨髄移植がありますが、副作用、合併症の被害も高く、また再発後は治療の効果が薄れてしまうとのこと。
急性型になると、4年後の生存率は5%程度という恐ろしい病です。
造血幹細胞移植という新たな治療法も生み出されてきてはいるようですが、提供者の一致が難しく、依然として不治の病に近い存在です。
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)。
あまり聞いたことのない病名ですが、発症すると致死率はほぼ100パーセントという、実に恐ろしい神経性の病です。
脳に異常なプリオン蛋白(感染性を持つタンパク粒子)が溜まり、脳神経細胞の機能が障害される病気です。
遺伝子異常によるもの、異常プリオン蛋白を大量に摂取する(BSE感染牛の脳を食べるなど)、医療行為によるものが感染経路であり、世界保健機関によると、日本では100万人に1人が発症しているとされています。
初期症状はうつなどの精神症状、歩行困難、ものすごく急激に進行する認知症の症状が現れます。
そして発症から1年~2年で寝たきりとなり、呼吸不全などで死に至ります。
残念ですが、治療法はまだありません。
普通の日常生活を送っていれば、感染の心配はほぼないことだけが救いです。
そして1位の「意外と身近な、ほぼ致死率100%の病」とは…?
名前だけは誰もが知っている狂犬病。
名前に「犬」と入っていますが、犬だけでなく猫や人間など、全ての哺乳類に感染します。
狂犬病は、狂犬病ウイルスを持つ犬や猫、コウモリなどに引っかかれ、傷口からウイルスが侵入することで発症します。
稀に気道粘膜感染でも発症例があります。
日本では、犬を飼う際は必ず登録をし、狂犬病予防の注射を定期的に打ちに行くことが義務付けられています。
この狂犬病予防法のお陰で、1957年以降、日本での狂犬病患者は発生していません。
アジア、アフリカを中心に、世界中での発症例があります。
発熱、食欲不振から始まり、水や風などを怖がり、精神錯乱に陥ります。
麻痺、興奮、不安感なども発症し、最後は昏睡し呼吸不全となって、ほぼ100%死亡します。
事前にワクチン接種を受けることが望まれますが、ワクチンを受けていない場合の、発症後の有効な治療法はありません。
狂犬病が発生するような国で頻繁に動物に接する場合、渡航前に狂犬病ワクチンを接種しておきましょう。
後天性免疫不全症候群(エイズ)と共に、最も致死率が高い病気としてギネス登録されています。
まったく嬉しくない記録です。
ワクチンはあるものの症状を聞くだけでゾッとする病も多い中、今回は死亡率が非常に高く、また有効な治療法も確率されていない恐ろしい病をご紹介しました。
掛かってしまったらもう手の打ちようがない病は、発生地域に行かない、予防ワクチンを打つなど、予防対策でしか命を守る方法がありません。
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