心と体の緊張をゆるめる「タオル呼吸法」。イライラする・焦る人は、みぞおちあたりが硬い!?

最近イライラしていませんか?それは、みぞおちあたりが硬くなっていることによる自律神経の乱れが原因かも?タオル1枚で簡単にできる対処法を伝授します。そしてこころもやわらか~く!

執筆者: 美宅玲子 職業:美姿勢インストラクター
タオル1枚で簡単にできる!「心に効く」呼吸法

こんにちは。美姿勢&アウトドアヨガ・ピラティスインストラクターの美宅玲子です。


最近イライラしやすい、焦ってミスをしやすい、そんなことはありませんか?
イライラしやすい・焦りやすい傾向があるときの典型的な姿勢があります。

 

今回は、その姿勢を知って予防するための、タオルを使ったエクササイズをご紹介します。

 

 

イライラしやすい・焦りやすいときの姿勢って?

デスクワークをしていると、陥りやすい姿勢があります。
骨盤が後ろに倒れて腰が丸くなり、パソコン画面にかじりつくように頭が前へ出て、首や肩が前に出る猫背です。

 

 

猫背になると、肋骨が硬く動きづらいので、呼吸が浅くなります。

呼吸が浅いと交感神経の働きが優位になるので、イライラしやすくなります。
そわそわして落ち着かない感じです。


さらに、みぞおちが硬くなると、自律神経の働きが乱れやすくなります。
骨盤は後ろに倒れているのに、頭や肩は前のめりなので、意識や思考だけが先走り、焦りやすくなります。

 

方法1.みぞおちや肋骨周りを柔らかくするタオル呼吸法

それでは、エクササイズを行ってみましょう。

肋骨がしなやかに動くようになり、自律神経の働きが整います。

 

1. スポーツタオルもしくはフェイスタオルを用意します。


2. タオルを広げ、肋骨の後ろ側から帯のように巻きつけて、前側でクロスしてたるみのないように持ちます。

 


3. 息を吸いながら、肋骨でタオルの帯を360度押し広げます。

 

4. 息を吐きながら、クロスしたタオルを引っ張ります。

こうすることで、肋骨が絞られます。

 

5. 3,4の呼吸をゆっくりと深く1分程度繰り返します。

慣れてくれば、5分でもできるようになります。

 

方法2.胸の緊張をゆるめる腹筋エクササイズ

みぞおちや肋骨周りが硬い場合は、お腹(下腹)の力が抜けています。

そんなときは、逆に下腹に力を入れてあげましょう。

みぞおちや肋骨周りが柔らかくなり、肩の力が抜けます。


1. 両膝を立てて仰向けになります。

 

 

2. おへその裏側に、フェイスタオルかスポーツタオルを厚くたたんだものを置きます。

 

3. 胸を広げるようにして息を大きく吸い、吐きながらおへその裏側でタオルを押しつぶすようにします。

タオルを押しつぶすときに腹筋が使われ、お腹が力強く温かくなり、胸はリラックスして柔らかくなります。

4. 3の呼吸をゆっくり深く1分程度繰り返します。
慣れてくれば、5分でも続けることができます。

 

どっしりと安定した精神状態になるのを感じてみて!

エクササイズで肋骨が動きやすくなり、お腹にきちんと力が入るようになると、心にも変化が表れます。

精神状態が落ち着き、どっしりと安定するのを、ぜひ感じてみてください。
日常生活でも、猫背になりそうなときは、肩甲骨を少し寄せて下げる意識を持ってみると、視野が広がって自信が生まれやすくなりますよ。

 
 コラムニスト情報
美宅玲子
性別:女性  |   職業:美姿勢インストラクター

ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com

 

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