なんだかイラッとする!モテ自慢をする女性の心理

「それってモテるアピール?」やたらとモテることを自慢してくる”モテ自慢系女子”の心理を紹介。自慢する心の内側を知って、無難にうまく付き合いましょう。

執筆者: 石割美奈子 職業:臨床心理士 メンタルコーチ プロ家庭教師
モテ自慢をする女性の心理とは?

 

こんにちは、 えむ心理研究室の石割美奈子です。

 

  • 「〇〇課の××さんからアプローチされちゃって…」
  • 「彼氏がいるのに会社の人から告られちゃったんだ」
  • 「△△の頃から結構モテて、断り方に悩んじゃう」

 

こんな「モテ自慢」をする女性、あなたのお友だちにいらっしゃいませんか?


こっそり打ち明け話として語ってくれるのならまだしも、女子会や休憩時間などに語られるのは…。

うらやましいような、モヤっとするような、微妙な気持ちになりますね。

今回は、「モテ自慢系女性」とうまく付き合うために、モテ自慢をする女性の心理に迫りたいと思います。

 

 

モテ自慢をすること自体、ちょっと非常識!?

あなたがモテている場合、それを他人に吹聴しますか?


モテるのは大いに良いことですが、それは相手あってのこと。
好意を寄せる人や告白した人からしたら、「モテちゃって〜」とか「告白されちゃって〜」と自分のことを触れ回られるのはいかがなものでしょう。

本当にモテる人ほど、口は堅いものです。

好いてくれた相手を傷つけるかもしれない「モテ自慢トーク」なんて、決してしません。


それは、自分に好意を寄せてくれた相手に心からの気遣いをしているから。
そういう女性なら、モテるというのも頷けますよね。


では、モテ自慢するタイプの女性の心の内側には、いったい何があるのでしょうか。

その1「マウンティング」

「自慢する」ということ自体、最近の言葉で言えば「マウンティング」行為だと言えると思います。
誰よりも上に立ちたい気持ちが、自慢として表現されているのです。

ただ、モテるのを自慢するとなると、普通の自慢とは少し様子が変わってくることもあります。

 

モテ自慢するのは、コンプレックスを抱いているから

「モテる」をテーマにマウンティングしたがる人、すなわち「自分が女性として上である」とアピールしたがる人は、「女性としての生き方」にコンプレックスを抱いている可能性があります。


言わなくてもいいことなのになぜか言う。

そんなときには、必ず何か理由があるのです。
 

 

わざわざ「私ってモテるのよ」と言うことで、「私だってまだまだ現役(モテ期)なんだからね、モテないわけじゃないんだからね」と周囲に通告しているわけです。

 

逆恨みされないように注意!

ですから、お若い方やお綺麗な方、女性としての生き方を満喫している(とモテ自慢女性に思われている)方が、モテ自慢する女性のことを下手に否定したり軽んじたりしてしまうと、逆恨みされてオオゴトになるかもしれませんので、お気をつけください。


一番いいのは、モテ自慢する女性が「女性としての生き方」に折り合いをつけることなのですが、それはその人自身が自覚し修正していく課題です。

その2「ブランディング」

自慢したくなるのは、自慢したい「もの」に価値があると思っているときです。

いい時計を持っている人は時計自慢をしますし、いい車に乗っている人は車自慢をします。

(もちろん、良識があれば自慢という形にはならないと思いますが)

ですから、モテ自慢する女性は「好意を寄せてくれている男性」によって、自分をブランディングしているとも言えるのです。

 


人気のある男性から好意を寄せられてモテ自慢をしているのであれば、「人気者から好かれている私」というブランドで自分の価値が上がったと感じているのでしょう。

あるいは、人数に重きを置くタイプなら「たくさんの男性から好かれている私」というブランドで自分の価値が上がったと感じているということになります。

モテるということでブランド化はできたとしても、実際に中身はどうなのでしょう…。
その彼氏(もしくは好意を寄せる人)がいなくても、別の何か、例えば、特に人に頼らずとも自分だけでできることで自信を持てていれば、モテ自慢なんてしないはずです。

 

その3「他者から認められることに固執している」

これは「マウンティング」にも「ブランディング」にも通じるのですが、モテ自慢をする女性は、得てして自分に自信がないことが多いです。

自分に自信がないけれども、他者に認められたかったり、褒められたかったりする部分だけは、とにかく他人に語りたがるタイプ。
そのようなタイプの人は、他者からの承認を得ることに執着しがちです。

 


他者からの承認を得たがる人がモテ自慢をする大きな理由は、ただひとつ。
他者からの好意(=モテること)を求め、その人以外の他者に「自分は好かれている」と認めてもらうこと(=モテ自慢)によって自分を保っているのです。

そう考えると、モテ自慢をする人は、実は“虚しさを抱えた寂しい人”なのかもしれません。

 

聞きたくないモテ自慢をする人とどう付き合う?

だからと言って、「親身にモテ自慢を聞いてあげなければならない」というわけではありません。

モテ自慢をする人は、他者から認められることが第一義。

モテ自慢をあまり聞きたくないのであれば、とりあえず適度に「そうなんだー」「すごいねー」などと言っておくのが無難でしょう。

 

おわりに

近頃は、直接自慢話を聞かされるだけでなく、LINEなどのメッセージで自慢されるケースも多いかもしれません。
モテアピールをする人の心理と「実際はそれほどモテていない」という事実を知って、モヤモヤが少しは減ったのではないでしょうか。

モテ自慢をする女性が周りにいるときに参考にしてくださいね。

 
 コラムニスト情報
石割美奈子
性別:女性  |   職業:臨床心理士 メンタルコーチ プロ家庭教師

えむ心理研究室室長、臨床心理士の石割美奈子と申します!よろしくお願い致します。

スポーツトレーナー、メンタルコーチ、心理相談員の経験を経てさらに心理学を深く学ぶ必要性を感じ、東京国際大学大学院臨床心理学研究科(博士課程前期)を修了。
臨床心理士の資格を得て、心理カウンセラー、メンタルコーチ、スポーツメンタルトレーナー(テニス・バレーボール等)、およびプロ家庭教師として活動しております。

2013年、心理学・教育学・スポーツ科学の統合的な研究と専門性を活かしたメンタルサポートをポリシーとする「えむ心理研究室」を立ち上げました。


【臨床心理士および「家庭教師カウンセラー」として】
心理カウンセラーとしては、精神分析を専門としており、主にカフェにてカジュアルなかカウンセリングを提供しています。
訪問心理療法、オンライン相談も承っております。

また、全国でも珍しい【臨床心理士でありプロ家庭教師でもある「家庭教師カウンセラー」】として、ご近所から遠方にお住いの方まで、幅広く学習支援と心理的な支援を同時にさせて頂いております。

得意な相談内容は以下のとおりです。

・不登校・ひきこもりの方と親御さんの支援
・発達の特性を持つ方と親御さんの支援
・夫婦関係の改善支援
・親子関係の改善支援
・精神分析的リワーク(復職支援)
・職場の人間関係の改善支援

日常生活ではなかなか得られない、心理的な洞察を深める和やかな相談時間をお約束します。

日本では「カウンセリング」というとまだまだ抵抗のある方も多いかと存じますが、より充実した日々を送るためのツールのひとつととらえて頂ければ光栄です。
どうぞお気軽にご相談ください。


【メンタルコーチとして】
スポーツ選手の方、
難関校合格を目指す大学受験生さん、
コミュニケーションに課題を感じる方を対象に、
メンタルコーチングをさせて頂いております。

勝利のために、夢を叶えるために、より良い対人関係のために。

精神分析を主軸とした自己洞察やイメージトレーニング、ロールプレイングなどを通じて一緒にがんばってまいります




コラムlatteでは心理学関連の記事を担当させていただきます。
ご覧くださった皆様にひとつでも参考にしていただける部分があるような、皆様の役に立つ記事を書き続けてまいります!


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