寝る前に行う快眠ストレッチのやり方!ストレス・肉体疲労を残さず睡眠の質を高める効果とは

執筆者: 美宅玲子 職業:美姿勢インストラクター
はじめに

私達は毎日、ストレスの中で生活をしています。
人間関係、仕事、暑さ寒さ、騒音、情報過多、食べ過ぎ等。

ストレスは体をこわばらせ、硬くしてしまいます。


硬くなった体は、日々緩め、伸ばしてリセットをする必要があります。

なぜなら、ストレスと同様に硬さも蓄積され「溜め込みやすい・冷えやすい」体質になってしまうからです。


心身が一番リセットされる時間は『眠る』時間です。

その時間で頭の中は整理され、体は消化・吸収・代謝が行われ、排泄の準備がされます。
疲れを取り去り、細胞が修復され、元気が充電されるのです。

 

 

しかし、朝起きた時からどこか体が凝っている、疲れが抜けない、いつも眠たいということはありませんか?

睡眠中の体の修復や代謝を助け、翌日すっきり元気に起きられるための方法のひとつに「ストレッチ」があります。


私達の体を動かす筋肉は、縮む・緩むことが出来ても自力で「伸びる」ことが出来ません。
意識的に伸ばすことによって、血液を流すポンプの働きを助け、老廃物が流れ栄養が行き渡ります。
数あるストレッチの中から、眠る前にやりやすい、全身を伸ばす方法を紹介します。

 

もも表のストレッチ

 

うつぶせになり、片膝を曲げて、同じ側の手でつま先をつかみ、踵をお尻へと引き寄せます。

膝や腰が痛い方は、持たないようにします。
曲げた膝を一歩遠くの床へと置きます。脚の付け根を床につけましょう。

 

脚の付け根ももの表がストレッチされます。

もも裏のストレッチ

 

仰向けになり、片足を持ち上げてタオルなどを足裏にかけて引き寄せます。
膝は多少曲がって構いませんが、膝頭を正面に向けます。

 

ももの裏側をストレッチできます。

 

ワニのポーズで全身ストレッチ

 

仰向けになり、片膝を曲げて引き寄せ、反対側の手で床へと持って行きます。
目線は、持って行った膝と反対方向を見つめます。

肩が浮いても構いません。
腕や脚が重たいイメージで、リラックスして呼吸します。

 

お尻・背中・お腹・胸・肩・ももなど全身が伸ばされます。

鋤(すき)のポーズのストレッチ

 

仰向けの状態から、両手で床や腰を押しながら、両足を頭の上の床へと持って行きます。
無理をせず、脚の場所はできる範囲でキープします。

腰に手を当てたままで構いません。深く呼吸をします。

 

首・肩・背中・腰全体が強くストレッチされます。

 

ゴキブリのポーズのストレッチ

 

仰向けになって、両手両足を空中でブラブラと揺さぶります。
毛細血管を活性化し、末端の血行を良くするので、眠りにつきやすくなります。

おわりに

ストレッチの効果を高めるためには、眠る直前に消化し辛い食べ物を食べない方が良いでしょう。
睡眠中、消化にエネルギーが使われると、体の疲れを取る代謝のためのエネルギーや時間が奪われてしまうからです。


眠ることは頭(心)と体の掃除です。
残りかすが残っているほど、疲れを感じます。


胃腸に負担の少ない夕食(夜食)を摂り、掃除をしやすくするために体内のスペースを空けるストレッチをして、ぐっすりと休みましょう。

 
 コラムニスト情報
美宅玲子
性別:女性  |   職業:美姿勢インストラクター

ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com