タイ観光旅行に行くなら絶対に知っておくべきマナーやルール、注意したい習慣まとめ (1/2)
お年寄りや子供に優しく、困った人を助ける国民性は古き良き日本人のようですが、とはいってもやはり違う国なので、日本の習慣をそのまま持ち込むと思わぬ誤解を受けるかもしれません。
郷に入っては郷に従え、今回は微笑みの国のマナーについてです。
一番気を付けたいのが、王室に敬意を払うということです。
タイ王室は国民に敬愛されています。
批判的な言動は、国民感情を害するだけでなく、不敬罪に当たる可能性もありますので気を付けましょう。
映画館では上映前に国王讃歌が流れます。
スクリーンに国王の肖像が映し出されたら、周りの人達と同じように起立しましょう。
また、朝8時と夕方6時にテレビやラジオ、公共の場所では国歌が流れます。
曲が流れている間はその場で直立します。
夕方6時のホワランポーン駅(バンコク中央駅)。
国歌が流れ、人々が起立します。
タイを訪れると、寺院や遺跡を見学する機会があると思います。
煌びやかなお寺や古い遺跡は、観光客にとっては珍しく興味深い場所ですが、地元の人々にとっては信仰の対象です。
お寺に行く時、特に女性は肌の露出を控えましょう。
観光客の多い有名寺院では、巻きスカートやガウンを貸し出しているところもありますが、そういった準備のないお寺もあるので注意しましょう。
ワットポーではガウンを貸し出しています。
街や乗り物の中でも、僧侶に出会うことがあります。
僧は女性に触れることが禁じられており、袈裟が触れることも許されませんので、女性がすれ違う場合は、近付かないように配慮しましょう。
遺跡や古い仏像は歴史的価値があるだけではなく、信仰の対象になっています。
全ての仏像に敬意を払いましょう。
アユタヤ県、ワット・マハータートの仏頭。
仏像を見下ろす位置に立たないようにとのお願いが日本語でも書かれています。
アユタヤの遺跡にて。
禁止事項が書かれているので従いましょう。
アユタヤ王朝はビルマとの戦いに破れ、当時破壊された仏像が今もたくさん残っています。
以前は首のない仏像の後ろから、顔を出して記念撮影する観光客が多くいましたが、禁止事項の看板が設置されてから見かけなくなりました。
ガイドブックには、頭は精霊が宿る神聖な場所なので、子供の頭を撫でてはいけないと書かれています。
しかし、実際にタイ人に聞いてみると、「へぇそうなんだ」とか「聞いたことない」といった、拍子抜けする返事が返ってくることが多いです。
しかし、頭は神聖で足の裏は不浄という感覚は、タイ人誰もが自然に持っていますので、ふざけて頭を叩いたり、足の裏を向けたりするのは良くない行為です。
いくら親しくなっても、日本のテレビのお笑い番組のように、頭を叩いたりすると大変なことになりますので、絶対にしないように。
お寺で仏像にお参りする時は、足の裏が仏像の方に向かないように注意しましょう。
これもまた、良くガイドブックに出ていますが、タイ人に聞いても、気にする人はほとんどいないように思います。
現代ではあまり気にしなくなったのかもしれませんが、田舎に出かけて、餅米などを手で掴んで食べる機会があったら、右手を使うのが無難です。
アルコールに関しては、日本ほど寛容ではないようです。
これは不飲酒が上座仏教の五戒の一つにあるからかもしれません。
また、飲酒が交通事故や凶悪犯罪、貧困の原因になっているという指摘もあり、イメージはあまり良くありません。
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