冷えと風邪予防!冬の健康対策で食べておくべき、中医学的食材たち (1/2)
はじめに
こんにちは。国際中医薬膳師の藤永知嘉子です。
寒さと乾燥の毎日。冬は、日々の養生の大切さが身にしみる季節です。
養生法の一つに「食養生」というものがあります。生きていく上でとても大切な「食」。
今回は「冬の食養生」を紹介します。
「食養生」とは
中医学には「薬食同源」という考え方があり、体によい食材を日常的に食べていれば、健康を維持できると考えられています。
体質や体調、季節に合わせ、食材の性質や効能を活かした食事で、病気の予防や健康を保つことを目指すのが「食養生」です。
冬の食養生
冬の食養生のポイントは、以下の4つです。
- 体を中から温める
- 体を中から潤し、乾燥対策
- 気や血を補い、巡らせ、冷えや風邪予防
- 「腎」を養う
冬のトラブルの原因については、『寒さと乾燥対策を万全に!冬を健康的に過ごす養生法と注意点』を合わせてご覧ください。
冬に摂りたい食材
どのような食材が良いのでしょうか?身近な食材からご紹介します。
体を温める食材
冬の不調の原因は「寒さ」。
外からだけではなく、中からも体を温めることが重要です。
冬に美味しい根菜に、体を温める働きのある食材やスパイスを取り入れて、ぽかぽかに温めていきましょう。
また、お鍋やスープ、温野菜にするなど、調理法も合わせると温め効果をアップ。
羊肉、鶏肉、エビ、たまねぎ、ニラ、長ネギ、かぼちゃ、粟、生姜、にんにく、紫蘇、唐辛子、コショウ、山椒、シナモン、ナツメグ、フェンネル、クローブ、八角、紅花、黒酢、など
1日のスタートである朝食は、とても大切です。
冬場は、温かい飲み物や、サラダを温野菜にするなど、温める工夫をしましょう。
体を潤す食材
寒さと共に「乾燥」も冬の不調の原因。
保湿など、外側からのケアも大切ですが、中からも潤い力を高めましょう。
- 粘りのある食材
山芋、里芋、なめこ、オクラ、納豆、なまこ など
- その他、体を潤す食材
鴨肉、牡蠣、きのこ類、ナッツ類、クレソン、蓮根、大根、ホウレン草、春菊、豆腐、黒ごま、牛乳、葛など
鼻、喉などの粘膜が弱い方は、秋の食養生で紹介した「肺を潤す食材」も合わせて摂り入れましょう。
詳しくは 『体調を整え、潤す秋の食材選び。滋養強壮レシピで秋バテ・疲れを防止しよう』をご覧ください。
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コラムニスト情報
性別:女性 |
職業:国際中医薬膳師
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