子どもの教育費用が足りない!家計を助ける就学援助制度とは (1/2)

執筆者: ヨースケ城山 職業:節約アドバイザー
はじめに

節約アドバイザーのヨースケ城山です。


皆さんも聞いたことがある「就学援助」、利用しようかどうか迷っているいるというご家庭も多いのではないのでしょうか?

 

 

景気低迷のあおりをうけて、年々この受給率は上がっており、2013年度の就学援助の比率は全国平均でみても15.64%、過去最多の155万2023人が支給対象となっています。

 

今回はそんな就学援助の制度をご紹介します。

この春から小学生、中学生になるというお子さんをお持ちの方は必見です。

就学援助とは

この就学援助というのは、文部科学省が行う制度で学校教育法では「経済的理由により就学困難と認められる学齢児童生徒の保護者に対しては、市町村は、必要な援助を与えなければならない。」(同法第19条)とされています。

例えば市区町村のHPには、以下のような文言が載っております。

 

お子さんを小、中学校へ通学させるのに経済的な理由でお困りの方に対して学用品費、修学旅行費、給食費などを援助し、お子さんの就学を援助する制度を設けております。

 

就学援助の対象者

この援助を受けられるのは、以下1~4のいずれかに該当する方となっています。


1. 現在生活保護を受けている方


2. 生活保護が受けられなくなった方

 

3. 児童扶養手当を受けている方

 

4. その他経済的にお困りの方で、同居(同一生計含む)の家族全体の所得額が、次に示す限度額以下の方(収入額はめやすとなります)

 

意外と広い 4. の対象者

市区町村によっては、家族全体の所得額が以下限度額になります。(他の世帯人員は割愛)

 

世帯人員

  • 2人 総収入 387万円 総所得 256万円
  • 3人 総収入 458万円 総所得 312万円
  • 4人 総収入 515万円 総所得 358万円
  • 5人 総収入 588万円 総所得 416万円

 

ここでいう『総所得』は、源泉徴収表の「支払金額」欄の金額です。

 

  • 給与所得の方の総所得 … 「給与所得控除後の金額」欄の金額
  • 事業所得の方の総所得 … 総収入から必要経費を差し引いた後の金額


『総収入』は年収だとお考えください。

 

該当しないという方はうらやましい限りです。

しかし、4人家族で年収500万円あるご家庭は、それほどあるようには感じられませんよね。

実際は申請していないご家庭が多いのではと思っております。

 

就学援助の内容例 -小学生-

ここでは、ある自治体の<小学生>への支給例をご紹介します。

 

小学1年生(年額)
  • 学用品費 15,650円
  • 入学準備費 39,500円
  • 校外活動費 3,470円限度
  • クラブ活動費 2,550円限度
  • 学校給食費 44,000円

 

計 105,170円 程が支給されます。

 

小学2年生から6年生(年額)
  • 学用品費等 17,820円
  • 校外活動費 3,740円限度
  • クラブ活動費 2,550円限度
  • 学校給食費 44,000円

 

計 68,110円 程が支給されます。

 

その他にも、修学旅行費が6年間通じて1回補助対象実費があります。
ちなみに修学旅行費は30,000円位です。

 

就学援助の内容例 -中学生-

ここでは、ある自治体の<中学生>への支給例をご紹介します。

 

中学1年生(年額)
  • 学用品費等 28,740円
  • 入学準備金 46,100円
  • 校外活動費 5,870円限度
  • クラブ活動費 26,500円限度


計 107,210円 程が支給されます。

中学2年生から3年生(年額)
  • 学用品費 30,910円
  • 校外活動費 5,840円限度
  • クラブ活動費 26,500円限度

 

計 63,250円 程が支給されます。

 

その他にも、修学旅行費が3年間通じて1回補助対象実費があります。
ちなみに修学旅行費は30,000円位です。

 

 
 コラムニスト情報
ヨースケ城山
性別:男性  |   職業:節約アドバイザー

社会保険労務士合格者

ファイナンシャルプランナー

住宅ローンアドバイザー

年金アドバイザー

1973年生まれ。大学卒業後、商売の基本を学ぶため大手100円ショップに入社。1円単位の原価計算の重みを知る。その後、大手スーパーに転職し、値引きやタイムセールを担当。リアルな現場での駆け引きや相場観を養う。またその手腕により東京地区エリアマネージャーとなり、新人採用を年間4000人担当した。

著書「給料そのままで月5万円節約作戦!!」の中では固定費の削減を中心に
ラクして貯めるをモットーに活動している。

ブログでいつも取り上げているテーマは節約全般、社会保険労務士試験 住宅ローン 労働問題 ブラック企業 障害年金 40代の転職 出版について 潜在貯蓄 教育についてなどになります。興味がある方は是非ブログも覗いてみてください。

著書は『給料そのままで「月5万円」節約作戦!』(ごま書房新社)。本の内容は、『らくらく貯蓄術。住宅ローン地獄に落ちない為の家計防衛のススメ。』
http://kotukotushinai.jimdo.com/
にもまとめられている。

ブログ『節約アドバイザー ヨースケ城山ブログ』http://ameblo.jp/yousukeshiroyama
では、節約だけではなく転職活動、著書、社労士、FPのことを配信中。

【著書】
2012年 給料そのままで「月5万円」節約作戦【ごま書房新社】より発売
2015年 給料そのままで「月5万円」節約作戦がkindle化されました。
2015年 「kindle無料キャンペーン」でベストセラーランキング1位を獲得して販売につなげる方法 発売。
2016年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂版発売
2016年 「子供の教育費は削りなさい!」奨学金利用者50%以上時代の新教育費計画発売
2017年 給料そのままで「月5万円」節約作戦 増補改訂2版発売
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