3か月が一区切り!転職活動を成功させる「時間」の使い方 (2/2)
「いつまでに決める」という目標を持たない人は、就職活動が冗長しがちです。
そのうちに、また今度と逃げ道を探してしまったり、内定を得ても、さらに良い条件があるかもしれないと欲が出て、せっかく掴んだチャンスを手放してしまうかもしれません。
限られた時間の中で結果を出すと決めたら、求人の検索も、応募も、内定の諾否も、真剣に集中して行うものです。
必然的に質の良い求人を的確に見つけ出し、面接に際しても迫力のある受け答えができ、内定を得る可能性を高めることができます。
時間を限っていない就職活動の場合は、求人の検索に真剣さが欠け、吟味すれば良い案件であったものを簡単に見逃してしまうでしょう。
応募にも消極的になり、面接に行けば素晴らしい仕事との出会いが待っていたはずなのに、その可能性をも自ら摘んでしまいます。
急いで転職・再就職を決めなさいと言っているわけではありません。
時間を区切ることで活動の密度が上がり、結果的に満足できる就職が実現するはずだとお伝えしたいのです。
もし決められた期間内に転職・再就職ができなかった場合、もう一度自分を見直すための区切りができます。
活動中に小さな分析と反省は行っていても、大きな軌道修正を必要とする分析と反省は、活動に一区切りつけてから行うべきでしょう。
もしかしたら、目標とする職種が「やれること」ではなく「やりたいこと」になっていたのかもしれません。
自分がやれることは、まだ他にもあった可能性もあります。
自分を見直し、あらためてまた、時間を区切った就職活動を再開するのです。
では、設定する活動の目標期間はどのくらいが良いのでしょうか。
就職コンサルタントとしての経験、また自分の数回の転職経験から、3か月がベストだと考えます。
職務経歴書を作りながら目標とする職種を絞り込み、人材紹介会社に登録して面談を受け、求人検索を始めるのに2~3週間はかかります。
すぐに良い求人が見つかるわけではありません。
応募しても面接までには時間が掛かります。
書類選考の段階で、不採用通知を受け取ることも多々あるでしょう。
また、人材紹介会社からの求人紹介は単発が多く、これがダメなら次はこれ、という訳にはいきません。
活動に良い結果が見えないと、気力も低下してきますし、知らず知らずに目標を変化させてしまいがちです。
転職を考えているなら、3か月経った時点で振り返り、転職する理由を含めて検討し直してみましょう。
再就職を目指しているのなら、3か月経った時点で希望条件を見直し、気持ちを切り替えて再チャレンジを目指すのです。
なかなか良い成果が得られない活動をダラダラと続けるより、期間を区切って一旦リセットしましょう。
体勢を整えて、リスタートすることをお勧めします。
転職・再就職は簡単なことではありません。
しかし、正しい活動の仕方を続ければ、きっとどこかで結果を出すことができるでしょう。
ご紹介した要素を忘れずに取り組んでみて下さい。
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コンピュータ業界で約35年間にわたり多くの職種を経験後、大手就職支援会社でコンサルタントとして約10年間勤務しました。直接・間接に就職をお手伝いした人数は800名以上になります。現在はリタイアして、主に再就職ブログを通じてアドバイスを行っています。
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