トマトの栄養ぎゅっ♪ジューシーなのに香ばしい「トマトのチーズパン粉焼き」レシピ

執筆者: 坂本みちよ 職業:野菜メニュープランナー・料理家・野菜ソムリエ
はじめに

こんにちは、野菜メニュープランナー・野菜ソムリエの坂本みちよです。

今回取り上げるテーマは、「トマト」です。
トマトは、生でそのまま味わうほかにも、ソースにしたり、スープの具になったり、ケチャップなどの加工品になったりと、その用途は多岐にわたります。

 

 

トマトの品種
世界中で何千種類も!

最近では、数知れないほど多くの種類を見かけるようになりました。
その数は、世界中で何千種類もの数に及ぶとも言われています。

 

その中で品種を大きく分けると

「大玉」、「中玉」、「ミニトマト」、さらに「加工用・調理用」に分けることができます。

 

左)マイクロミニトマト、右)ミニトマト

 

色で分けることも

また、「ピンク系」・「赤色系」・「その他の色(黄・白・黒・緑)」など、色で分けることもできます。

 

左)大玉[桃太郎系]、右)イエローミニトマト

 

トマトの美味しい季節
露地栽培の旬は、6月~9月頃

ハウス栽培や品種改良などにより、年中見かけるようになったトマトですが、日本での露地栽培の旬は6月~9月頃です。

 

露地栽培トマトは、春から初夏と秋頃に糖度がUp!

ただし、本来トマトは暑さや湿度に強い野菜ではないため、露地モノで言うと、日光を浴びて昼夜の寒暖差があり、少し乾燥している春から初夏、または秋頃のトマトが糖度も上がり美味しいトマトになります。

 

旬は、産地や品種によって異なる

トマトの品種は多岐に渡り、産地や品種によっても違うため、旬を一言で言い表すには、難しい野菜とも言えるのではないでしょうか。

トマトの栄養・効能
トマトは立派な緑黄色野菜

トマトには、「トマトが赤くなると、医者が青くなる」と言われるくらい、栄養が豊富に含まれています。

 

病気の予防し、美容とダイエット効果も期待できる「リコピン」

そして、皮の赤い色は「リコピン」と呼ばれるカロテノイドの一種で、強い抗酸化作用を持っており、がんや動脈硬化予防、美白や美肌、ダイエット効果などが期待できます。

 

リコピンは、油と一緒に摂ると、吸収率がアップ!

このリコピンは、油に溶ける性質があるため、油と一緒に摂ると、よりその吸収率はアップします。
また、加熱することでもトマトの細胞壁が壊れるため、生で食べるよりも加熱する方が吸収しやすくなります。

 

栄養満点!他にも含まれている沢山の栄養素

その他にも、体内に入るとビタミンAに変わり、視力維持や皮膚や粘膜を保護してくれる「カロテン」や「ビタミンC」、体内の余分なナトリウムを排出し血圧を下げる効果が期待できる「カリウム」、脂肪の代謝を助ける「ビタミンB6」などが含まれています。

良いトマトの選び方

世界中で、何千種類もあると言われるトマト。

選び方は、それぞれの品種や栽培方法などによっても変わってきますが、ここでは一般的なトマトの選び方をご紹介します。

 

ヘタが緑でピンとしているものを

まず、ヘタはしっかりとした緑色で、ピンとしているものを選びましょう。

しおれてきているようなものは、収穫してから時間が経っているとも言えます。

 

皮のツヤ・ハリ、重み、形にも注目!

また、皮にツヤとハリがあり、持った時にずっしりと重みを感じるもの、そして、角ばっておらず、丸みがあるものを選びましょう。

 

放射線状の筋は、甘みが強いサイン

また、ファーストトマト系によく見られる傾向ですが、ひっくり返したときにお尻の部分からヘタに向かって放射線状に筋が通っているものは、甘みが強いと言われています。

トマトの保存方法

赤くなったトマトは、ナイロン袋に入れるかラップに包んで野菜室で保存しましょう。
まだ赤くなりきれていない青味のあるトマトは、常温で置いておくと自然に赤く(追熟)なります。

お勧めレシピ♪「トマトのチーズパン粉焼き」

今回は、リコピンを吸収し易くするために、加熱調理し、油と合わせた一品を作ってみました。
熱が入って柔らかくなったトマトと、カリッと焼けたパン粉の対照的な食感が楽しめると思います。

 

 

材料(2人分)
  • トマト  大1個
  • パン粉  大さじ2
  • 粉チーズ 大さじ2
  • エキストラバージンオリーブオイル 大さじ1.5
  • パセリ  適量
  • 塩    小さじ1/8
  • こしょう 少々

 

作り方

<下準備>パセリは刻んでおく。
1.トマトは、縦1cm幅にスライスする。
2.Aの材料をボールにすべて入れ、混ぜ合わせる。
3.耐熱容器にトマトを入れ、上に2をまんべんなくかけ、パン粉に焼き色がつくまで、オーブントースターで8分程度焼く。

 

  • 上記は、550wで焼いた時間です。機種によって違うので、焼き時間は調整してください。
  • トマトは重ならないよう並べてパン粉を乗せ、しっかり焼き色を付けましょう。
  • できれば、完熟したものや、フルーツトマトなど、味が濃いめのトマトを使う方が、水っぽくならないのでお勧めです。

 

おわりに

トマトは、非常に栄養が豊富な野菜であると同時に、暑くなる時期に気になる紫外線対策や美肌美白、ダイエットにも効果が期待できる野菜です。


ぜひ積極的に摂ってみていただきたいと思います。

 
 コラムニスト情報
坂本みちよ
性別:女性  |   現在地:千葉県  |   職業:野菜メニュープランナー・料理家・野菜ソムリエ

●日本野菜ソムリエ協会認定 
 ・野菜ソムリエ
 ・ジュニア和食マイスター
 ・ベジフルビューティーアドバイザー
●日本フードコーディネート協会認定
 ・フードコーディネーター

忙しくても、身体に必要な野菜や果物を日常的に摂りいれるために・・
簡単にできる副菜や野菜料理レシピの提案・開発を行っています。

また、自宅やカルチャーサロンにて、料理教室・ランチセミナーを行うと
ともに、健康・美容分野との方々とのコラボイベントなども開催しています。

ブログ: http://ameblo.jp/happy-vegekitchen/
    「忙しい人の!簡単野菜料理と野菜の栄養バランスパスタ」

なお、お仕事等の依頼、問い合わせ等は、
happy.vegekitchen@gmail.com までお願いいたします。