家庭菜園で夏野菜を栽培しよう!ピーマン・トマトの育て方と、注意すべき病気&虫駆除対策

執筆者: 嶋村 知香 職業:ピアノ調律師・暮らしガイド
家庭菜園「トマト、ピーマン」注意すべき病気と害虫について

夏野菜の苗、順調に育っていますか?


今回は、家庭菜園でトマトとピーマンを育てている方に、「注意すべき病気と害虫」についてお話ししたいと思います。

 

 

連作障害にならないために

同じ野菜を同じ場所で毎年育てると、発育が悪かったり、枯れてきたりする「連作障害」が起こります。
夏、次のようなナス科やウリ科の野菜を作る場合は、連作障害を避けるため、毎年植えつける場所を変えるようにします。

 

ナス科の野菜
  • トマト
  • なす
  • ピーマン など

 

ウリ科の野菜
  • きゅうり
  • スイカ
  • メロン など

 

トマトが病気にかかったら?
トマトは、梅雨が頑張り時

乾燥した環境を好むトマトは、雨と多湿が苦手で、梅雨に病気になりがちです。

特に、長く雨が続いた後の雨上がり、日差しが急に照ってきたときが要注意です。

 

トマトがかかりやすい病気

モザイク病、疫病、青枯れ病、立ち枯れ病、萎凋病、斑点細菌病、尻腐れなど

 

 

葉が枯れてきたり、実が赤くなる前に茶色くなってしまった場合

そのまま置いておいても元には戻らない上、他にも広がってしまいます。

ここまで大きくなったのにつらいのですが、思い切って切り捨ててください。

 

 

ピーマンに虫が大量発生!そのときは?

比較的病気に強いピーマンですが、虫にやられる時があります。

 

ピーマンに寄ってくる虫は、「ホオズキカメムシ」

茎が変色したのかと顔を近づけてよく見るとなんと大量の虫だったということも。
虫が苦手で目の悪い方は、くれぐれもご注意ください。

 

 

カメムシがついても、できたピーマンは食べられる!

ホオズキカメムシがつけば、その苗は一巻の終わりかというと、そうではありません。
早まって、苗を根こそぎ抜いて処分しないでくださいね。


この虫の特徴は、ピーマンの茎から汁を吸い、苗をじわじわ弱らせます。

しかし、実の中に入ったり、実の中に卵を産んだりはしないので、できたピーマンは食べられます。

 

それでも、すぐに大量発生してしまうので、早い段階での駆除が必要です。

駆除の方法
  • 振り落し、踏みつける
  • 新聞紙などに火をつけ、焼く
  • 割りばしで摘む
  • ガムテープにくっつける
  • 溺死させる

 

お勧めの方法は、最後の溺死

バケツなどに水を張り、その中に台所の食器洗い洗剤を数滴たらします。

洗剤のプールに、カメムシを投入します。


致死率は100%です。

しかし、害虫とはいえ嫌な作業です。
ピーマン収穫のためと思って、頑張ってください。

 

卵が産み付けられていないか、葉の裏もチェック!

カメムシは、葉っぱの裏に卵を産み付けますので、駆除したあとも、葉の裏に卵がついていないか確認してください。


もし見つけたら、その葉はもちろん切り捨ててください。

おわりに

今回は、苗の植え付けをして順調に成長してきたころに発生しやすい、野菜の病気と害虫についてお話しました。

 

梅雨の時期は、なかなか外に出られず手入れも難しいですが、やさしく見守って育てていきましょう。

 
 コラムニスト情報
嶋村 知香
性別:女性  |   職業:ピアノ調律師・暮らしガイド

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