病気や痴呆を予防!犬の老化症状と、老犬との正しい接し方 (1/2)
愛犬の老化現象。白内障や痴呆(ボケ)などの病気、後ろ足が悪くなったり散歩に行きたがらなくなる症状は、老化のサイン。正しい接し方と対処法を学びましょう。
可愛がっている愛犬も年を取り、体や行動にも色々と変化が訪れます。
犬の老化のサイン
- まず、目が悪くなってくる。
- 顔の毛に白髪が増えてくる。
- 足が悪くなってくる。
- 耳が遠くなってくる。
- 遊びに参加したがらない。
- 散歩がおっくうになっているようだ。
このように、外見からも、老化の様子が分かるようになります。
最近では、医療の進歩、ワクチン接種の普及、ペットフードの質が良くなってきているなどの理由から、犬の寿命も平均して15歳前後になっています。
大型犬の方が早く老化が進み、寿命が短めのことが多いようです。
人と同じように、犬もできるだけ老化を遅らせたいと思っている方もいることでしょう。
今回は、老犬との接し方について考えてみたいと思います。
高齢になるにつれて、あれほど好きだった散歩にも喜んで行くことが減り、仕方なく付いてきたりします。
あまり部屋でごろごろしていては、筋力も落ちてしまいますから、短時間でも外に連れ出してあげましょう。
刺激のない生活では、かえって精神的にも良くありません。
いつものコースではなく、少し坂道を歩かせたり、車に慣れている犬でしたら、公園などに連れて行くのも良いでしょう。
犬は匂いに敏感なので、色々な匂いの刺激は、脳も活性化させると思います。
なお、歩かなくなってくると、爪が伸びやすくなります。
繊維に引っ掛けたり、爪が変形したりしますから、早めに切ってあげてください。
足関節や、腰の悪い犬の場合は、無理をせず、段差を登らせたりはしないほうが良いでしょう。
小型犬を抱く際も、痛がる部位があれば、よく注意して抱くようにしましょう。
足に悪いところがない犬でしたら、小さな段差を超えさせたりして、普段から筋力を維持できるようにした方が良いのです。
犬の様子をよく観察して、どのくらいのことができているのか、気をつけてメモしておくと便利です。
小さい犬ほど、歯の噛みあわせの異常も多く、早く歯を失くします。
口内のケアも重要で、小さい頃から、歯みがきの習慣を付けておきたいものです。
歯磨きをしない犬でも、口内の雑菌を減らすようにすると、歯石も付きにくくなります。
色々な関連商品が出ていますから、試してみると良いでしょう。
犬にとっては、噛むことも楽しみの一つですので、年齢に合わせた噛むおやつや、おもちゃを与えましょう。
なお、何かを噛ませている時は、傍にいて誤飲がないように見ている必要があります。
老犬の毛のお手入れ
年を取ると、顔に白髪が増えたり、毛量が減ることが多いものです。
きれいに拭いてあげ、毛のブラッシングの他に、体をやさしくマッサージしてあげるのがお勧め。
全身の血行促進とともに、小さなイボや、しこり等の早期発見につながります。
また、トリミングをする犬種の場合は、傷や、いぼの有無をトリマーに伝えるようにします。
ただ、あまり高齢になり、長く立っていられないような場合は、美容室でのトリミングは、見合わせた方が良いでしょう。
飼い主が少しずつお手入れしてあげた方が安心です。
毛につやが無くなり、新しい毛が伸びにくくなってきます。
高齢の犬を夏場に短くサマーカットしてしまうと、毛が生えてこなかったり、かえって皮膚にダメージを受ける場合がありますから、気をつけましょう。
目のトラブルも増加します。
例えば、高齢に伴い、どうしても白内障の症状が出てくるものです。
光に透けると濁って見えたり、薄くもやがかかったようになります。
だんだんと白濁も進んできますから、獣医さんと相談して、適切な治療を進めてください。
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犬のブリーダーをしています。動物に囲まれて生活していて毎日、多忙ですが、
色々な発見があり楽しいです。ペットに関してのご相談お受けいたします。
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