日本人の失明原因第2位!糖尿病の三大合併症「糖尿病網膜症」を詳しく解説! (1/2)
糖尿病の合併症「糖尿病網膜症」について、発症時期や症状、失明しないための対策を眼科検査技師が解説。
こんにちは、眼科検査技師の中根千恵です。
糖尿病の患者さんがかかりやすい眼の疾患に「糖尿病網膜症」という病気があります。
今回は、この疾患についてお伝えします。
「糖尿病網膜症」は、2015年度に発表された日本人の失明原因疾患で第2位でした。
ちなみに、上位3位は次の通りです。
第1位:緑内障
第2位:糖尿病網膜症
第3位:網膜色素変性
一概にはいえませんが、糖尿病と診断されてから5年ほど経過した頃から、物を見るのに大切な「網膜」という部位に障害が起こり始めるケースが多いようです。
糖尿病と診断されてから25年を過ぎると、約80%の方が糖尿病網膜症を発症すると言われています。
この時点では、まだ自覚症状はありません。
ですので、気付かずに放置してしまう方が大半です。
本来なかった新たな血管が生じます。
そこから出血したり、出血した新生血管と繋がっている網膜が剥離を起こしたりします。
血糖値、ヘモグロビンA1C、高血圧の治療を内科医の指示に従い正しく行えば糖尿病網膜症の発症を防ぐことができます。
また、発症を遅らせることも可能です。
内科との連携が不可欠です。
網膜の血管から出血する可能性が高くなっている状態です。
ですが、出血といっても豆粒程度なので、レーザー(光凝固)で出血部位を固めることにより、出血を止めることができます。
眼科と内科に定期的に通院してください。
網膜に出血部位が何ヵ所もでき、そこから出血した血が硝子体(しょうしたい)という部位に流れ込みます。
硝子体は、眼球内にあるゲル状の透明な水のようなものが溜まっています。
その水に血が滲んだら、透明ではなくなってしまいます。
すると、ものを見るのに大切な網膜に映像が届きません。
レーザーでは対処が難しいため、硝子体手術が必要になる場合があります。
硝子体内のゲル状の液体を全て取り除き、代わりにガス等を入れます。
硝子体手術は大変難しく、また1週間ほど入院が必要になります。
物を見るのに1番大切な場所は「中心窩(ちゅうしんか)」という部位です。
その中心窩を囲むように「黄斑」という部位があります。
まず、この中心窩が出血したら、1番見たい場所、つまり焦点の中心部が真っ暗くなります。
また、黄斑部が出血をすると、1番見たい場所の周りが見えなくなります。
中心窩・黄斑部だけではなく、網膜のどの場所でも出血したらレーザーで血を止めます。
ですが、そのレーザーを当てた場所は黒い暗点となり、二度と視野は戻りません。
網膜に張り付いている新生血管から出血する、ということは小さな穴が開くということです。
その穴から出血します。
網膜の上の方に穴が開くと、重力の関係で穴が下に向かってビリビリ破けていきます。
これが網膜剥離を引き起こします。
この網膜剥離が黄斑部・中心窩まで破けたら、事実上の【失明】状態となります。
どこが出血するのか、予想はほぼ不可能です。
ですので、運としか言いようがないのが現実です。
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