衝撃の研究結果「早起きは寿命を縮める」ってマジ?"早起きの健康効果とメリット定説"が覆るかもしれない
「早起きは三文の徳」は嘘だった?「早起きは寿命を縮める」という驚きの研究結果が発表されました。現状、多くの人の体内リズムが慢性的な睡眠不足状態にあるとのこと。早すぎる起床がもたらす健康リスクを紹介。
健康には、理想的だとされてきた早起き習慣。
ところがオックスフォード大学をはじめ、欧米の各研究機関で次々に驚きの発表が。
世界の新常識が、社会を変えるきっかけになるかどうか、注目です。
日本では「早起きは三文の徳」といわれ、早寝早起きは体に良いとの常識を刷り込まれてきました。
また、早寝早起きが健康・知恵・富をもたらすとの格言が、他の多くの国にもあります。
体内時計の研究で判明した新事実「9時始業は早すぎる」
ところが、それに異議を唱えた男性がいます。
それが、オックスフォード大学神経科学の名誉臨床研究員であるポール・ケリー博士で、ティーンエイジャーの概日リズム専門家です。
概日リズムというのは、わかりやすくいうと体内時計のようなもの。
ケリー博士はこう述べています。
人間に備わった体内時計は、9時スタートに合わせた起床時間には早すぎて適応しません。
9時から仕事をすることで、心身に大きな悪影響を及ぼしています。
英ブラッドフォード大学で開催されたBritish Science Festivalでの彼の発表は、世界を驚かせました。
ハーバード大学やネバダ大学でも研究が進行中!
最大のインパクトは、世界の常識を覆す「早起きは寿命を縮める」との研究結果でしょう。
早起きすることが病気のリスクを倍増させるという実証研究は、ハーバード大学やネバダ大学でも進行中です。
この理論は、ティーンエイジャーにだけ当てはまるわけではありません。
研究によれば、10歳から55歳まで、多くの人の体内リズムが慢性的な睡眠不足状態にあるそうです。
体内時計は強制的に早起きさせられ、拷問のようだと悲鳴を上げているのだとか。
これでは、働く人の作業効率や生産性を下げるばかり。
現時点では、以下の疾患リスクが明らかになっています。
慢性的な睡眠不足状態による疾患リスク
- メタボリック・シンドローム
- 高血圧、糖尿病
- 心筋梗塞や脳卒中、心不全などの循環器系疾患
- HPA(視床下部‐脳下垂体‐副腎皮質)機能不全
- うつ病
慢性的な睡眠不足は、記憶力や運動能力を低下させることも判明。
ほかにも、以下のような傾向が強まるのだとか。
- アルコールや薬物などの依存症
- コミュニケーション障害や居眠り、認知機能の低下
- 睡眠不足による注意力や記憶力の低下、イライラ、怒りっぽいなど
ケリー博士の研究では、世界中のあらゆる人々の睡眠データやパターンを分析。
年齢層ごとに、理想の起床時間と活動開始時間の指標を打ち出しています。
無理強いすることが、社会全体の大きな損失になっているとし、個人差を考慮しても、やはり始業は10時からにすべきだと主張しています。
非常に考えさせられたのは、イギリスでの教育現場の試み。
神経科学の専門家たちの主張に耳を傾け、数百の学校で、10時始業の試験導入が始まっています。
これには教育省も、地域ごとの特性を汲んだりと、前向きなようす。
日本国内で試験的な動きが出てくるのは、いつものように10年後くらいでしょうか?
常識というのはある意味、文明の通過点にすぎないのでは?
新たな発見や理論で常識が覆るたび、ふとそう感じてしまいますね。
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公私ともに海外経験が豊富。旅とゴルフをこよなく愛す「とりあえず離陸型」で、向こう見ずなところも。好奇心旺盛で情に厚く、人を楽しませるのが大好きな性格です。座右の銘は「遊心忘るべからず」。よろしくお願いします。
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