「最近よく落ち込む」「もういやだ」心身ともに疲れきっている人に共通する特徴とは?

心身ともに疲れきっている人に共通する特徴、それは「姿勢が悪い」こと。体が歪んでいると、自律神経(交感神経・副交感神経)の働きのバランスが崩れます。体を整えることで、心の病も整えることができるので、試してみてください。

執筆者: 梅田 孝男 職業:整体師・気エネルギー療法師・カイロプラクティック師
うつ症状や自律神経の乱れも!調子の悪い人に共通している特徴とは?

梅田整体療院 院長の梅田孝男です。

 

心身ともに疲れきっている人の特徴がわかりますか?

なんとなく調子が悪そうに見えて、思わず「どうしたの?大丈夫?」と声をかけてあげることがあるはずです。

その“なんとなく”の部分であり、それを具体的に表してみると、調子の悪い人は単純に体が歪んでいます。

 

 

見た目に分かる姿勢の悪さが共通事項の1つ

誰でも、疲れていたり悩んで落ち込んだりして、体の調子が悪くなると、目線が下がり、顔がうなだれ猫背になり、体全体がシャキッとしていない…そんな姿勢になります。

 

反対に元気よく調子の良い人は、目線が上がり、胸を張っており、体全体がシャキッとしていますね。

目元や口元もキリッとしていて、声も大きいですね。

姿勢が悪い、つまり「背骨の歪み」が発生!
体の前後方向のS字カーブが…

背骨は生理的弯曲と言われる、体の前後方向にS字カーブがあります。

首の中心あたりでは前に、肩甲骨のあたりでは後に、また腰のあたりでは前に反っているのが普通です。

姿勢が悪いということは、その適正なカーブが失われ、真直ぐ気味になっていたり、反対に反り過ぎていたりしている状態です。

 

本来、背骨は横のカーブがないのに…

また、本来背骨は横のカーブがありませんが、左右で肩の高さに差が違ったり、体がどちらかに傾いていると、横のカーブの歪みが発生しています。

 

更に細かく言えば、背骨を構成している一つ一つの椎骨も、前後左右上下に歪んでいることも多々あります。

その背骨に沿って、自律神経の交感神経が走行しています。

 

背骨の歪みは、「交感神経」の働きを狂わせる

上記のような背骨の歪みは、腰痛や肩こりだけでなく、交感神経の働きを狂わせる傾向にあります。

 

首根っこが出っ張ってくると?

顔を下に向いたとき、首の後側の下の方、首根っこの出っ張りが分かりますか?

背骨の一部、頚椎7番と胸椎1番の突起が触れられます。

 

基本姿勢においても、多少の出っ張り感はありますが、目線が下がる、顔がうなだれていると、余計に出っ張り感が増してきます。

それに猫背が加わると、顔が前方に出て、背骨の詰りがひどくなり、出っ張りが強調されてきます。

 

副交感神経の一部「迷走神経」が刺激を受けて、働きが乱れる

そうなると、自律神経の副交感神経、中でも迷走神経の働きを狂わす傾向にあります。

ここの歪みが強くなると、この迷走神経に何かしらの刺激が発生してしまうのです。

メンタルに大きく影響する「自律神経」とは?

自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」からなる神経の集まりです。

涙や唾液の分泌、肺や心臓や胃腸などの全内臓の機能、筋肉や血液や免疫にまで関わる神経です。

 

無意識のところで働いており、全自動で体内の機能を随時バランスよく作用させています。

交感神経とは?

では、交感神経の働きはどのようなものでしょうか?

簡単に言うと、体を興奮させ、活動的にさせます。

 

心拍や血圧は上がり、筋肉がすぐに動けるよう仕向けます。

日中の活動時は、この交感神経が優位に働いています。

また、晴れや高気圧の日、季節では夏に優位に働く傾向があります。

 

心理的にイライラしているときにも優位になります。

副交感神経とは?

次に、副交感神経の働きはどのようなものでしょうか?

簡単に言うと、体をリラックスさせ、体の消化器系や排泄系の働きを促します。

食事をしているときや、夜の休息しているときに、内臓を優位に働かせ、体のいろいろな回復を促します。

 

それと共に、いらないものを排出する、鼻水や咳も副交感神経の反応です。

雨や低気圧の日、季節では冬に優位に働く傾向があります。

自律神経の働きが狂うということとは?

交感神経と副交感神経の働きが、互いにバランスと取りながら、生命維持をしています。

その働きと優位性が偏り強すぎても、反対に弱すぎても、体にとっては負担となります。

例えば、アレルギーなどは、副交感神経の働きが強すぎる傾向にあります。


その正常な働きの範囲内で、バランスと取れた状態がベストと言えるのですが、上記のような体の歪みがあると、自律神経の働きを狂わせる、働きのバランスが崩れるということが起こります。

体を整えることで、心の病も整えることが出来る

面白いもので、心と体の関わりは大きいものです。

心が病んでも体調を崩しますし、体が病んでも心の調子を崩します。

そして良いことに、体を整えることで、心の病も整えることが出来るのです。

 

まずは、目線を上げ、胸を張って、口角を上げることから!

心身ともに病んでいる人は、上記のような体の歪みがあるはずです。

単純に、目線を上げ、胸を張って、口角を上げている時間を増やしてください。

日常の中で、どれだけそうした時間を作れるかチャレンジしましょう。

 

はじめはそうした姿勢を作ること自体が辛いかもしれませんが、数日経つうちに楽に姿勢が作りやすくなります。
働いていなかった筋肉が働きだし、体の歪みが整ってくると、自律神経の働きも良くなりますので、心身の状態に変化が出てきます。

数日前よりも心も体も楽になってきます。

おわりに

猫背だと呼吸も浅くなっていますから、姿勢を良くして大きな呼吸をすることも必要です。
お金もリスクもかからない、まずは形から始めてみましょう。

継続は力なりです。

 

「腕や手首の疲れを解消!」や「あなたはいかり肩orなで肩?姿勢をセルフチェック」のコラムも参考にしてみてくださいね。

 

 
 コラムニスト情報
梅田 孝男
性別:男性  |   職業:整体師・気エネルギー療法師・カイロプラクティック師

群馬県高崎市の、梅田整体療院の院長として、日々施術をしております。

2000年3月に独立開業。整体、カイロ、東洋医学の他、筋肉反射療法や気エネルギー療法の気導術を習得。症状をなるべく速く、少ない回数でよくしたい気持ちで、ご対応させていただいております。

施術現場で起こる不思議な現象に、多くの体のことを学ばさせていただいてます。これまでの常識や知識ではなく、施術から得られた人の体の本質を、皆様のお役に立てるようお伝えしたいと思います。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

施術録や日記等をお伝えしていますブログ「梅田整体療院のツッパリ解消ロックンロール」もご覧になってください。
http://umedaseitai.seesaa.net/

厚生労働大臣認可 日本健康サポート協同組合会員

 

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