一人暮らしでも超簡単!身体が求める美味しい節約レシピ(チリコンカーン・手抜きトルコスープ・とろとろ湯豆腐の作り方)

執筆者: 森村仁
美味しい食事は心のストレスを減らす

消費税増税の危機や各種値上げなど、庶民の懐はますます寒くなるばかりです。
とはいえ、いくら節約しても白米に焼き肉のタレをかけて食べるとか、白米にポテトチップかけて食べるとか、パスタに醤油をかけて食べるというのは、長期間続けるにはなかなか厳しいものがあります。

 

美味しい料理は心の健康に欠かせません。落ち込んでいる時に冷たいものを食べると本当に命取りとなるように、たとえ貧乏でも節約しつつ美味しい料理を食べたいものです。


というわけで今回は、簡単・安い・美味しいの三拍子が揃ったレシピを紹介したいと思います。

 

メキシコ料理「チリコンカーン」

メキシコ料理ですが、アメリカのテキサス州を代表する家庭料理としても有名です。


日本ではウェンディーズのレギュラーメニューとして、コアな洋画ファンの間では『刑事コロンボ』でピーター・フォーク演じるコロンボがよく食べている、挽肉と豆の煮込みとして有名ですね。

材料(四人分)

A

  • 見切り品の合挽肉:130g
  • ピーマン:一個
  • 玉ねぎ:小二つ
  • 人参:三分の一
  • 大豆(豆なら何でも可):好みの量
  • トマト缶:一缶
  • チリパウダー:大さじ1(サルサソースでも可)
  • ケチャップ:少々
  • 塩:小さじ1
  • 水:500cc


B

  • ニンニク:一かけ
  • サラダ油:少々
  • オレガノ:一摘み
  • タイム:一摘み

 

作り方
  1. Bを鍋底で熱し、匂い立ったらみじん切りにした野菜、挽肉を入れて炒めます。
  2. あとは、残りの材料を入れてとろ火で煮るだけです。皿に盛りつけたらパルメザンチーズをふりかけ、砕いたクラッカーやパンの耳を入れて食べましょう。

 

とっても簡単なのに栄養満点で、お腹もいっぱいになれます。

 


朝ご飯にピッタリな手抜きトルコスープ

たまに作るトルコスープから派生したものです。余った野菜が味を出してくれることと、オリーブオイルがお腹を温めてくれます。
前夜に作り置きし、翌朝トーストやサラダと一緒に飲むとちょっと優雅な朝食です。

材料(四人分)

A

  • 玉ねぎ:半玉をみじん切り
  • 人参:みじん切り少々
  • セロリの葉:みじん切り
  • 塩:お好みの量
  • 水:800cc
  • ブイヨン:一かけ


B

  • オリーブオイル:大さじ1
  • 生姜:みじん切り少々
  • ニンニク:みじん切り一かけ
  • ペパーミント:一摘み
  • タイム:一摘み
  • ローズマリー:一摘み

 

作り方
  1. Bを鍋底で熱し、野菜も入れて炒めます。
  2. 前述のチリコンカーンと似たステップですが、オリーブオイルでミントを炒めるのがポイントです。相性抜群です。ほのかな酸味がたまりません。
  3. 水を入れたら、砕いたブイヨンを入れ煮るだけです。


それほど塩は入れなくてもいいと思いますよ。

 


出汁が命の湯豆腐

シンプルかつ簡単で美味しい、でも奥が深い料理の代表格。
湯豆腐といえばタレばかりに注目が集まりますが、個人的に美味しい出汁の方が重要です。


材料にある白口浜昆布は「高いよ」と言われそうですが、いい出汁がとれれば椎茸でも削り節でも、身近にあるものを有効活用しましょう。

 

材料(二人分)
  • 見切り品の絹豆腐:二丁
  • ホウレン草:一束
  • 尾札部白口浜昆布

 

作り方
  1. 昆布を冷水に浸し、とろ火にします。
  2. 注意したいのは沸騰させないことです。沸騰させると昆布のえぐみが出てしまいます。
  3. 30分くらいかけて沸騰しそうになったら火を止め、豆腐を投入して再びとろ火にし、暖まったらホウレン草も入れます。
  4. 出来上がったら好みでポン酢や醤油をかけて食べましょう。

 

昆布もゆっくり出汁を取ったため、とても柔らかくなっていると思います。

なんだか二日酔いにもいい感じです。

 


おわりに

一見、材料費がかかりそうですが、いずれも余り物や見切り品で安く購入したものばかりです。


材料や分量がシビアな料理もありますが、所謂「家庭料理」に絶対的なルールはありません。

チリコンカーンなら本場だと赤インゲンですが、日本だとちょっと高いでしょう。

それならば大豆を使う、といった具合に工夫次第で美味しくできちゃいます。


逆に「この食材が合うなんて!」と新しい発見があるかも知れませんから、自炊は日々是工夫なりですね。