とうもろこしを丸ごと!「昆布ひげ茶&コーンたっぷり炊き込みご飯」の効能と作り方レシピ

執筆者: 岩佐 優 職業:昆布料理研究家
はじめに

こんにちは、昆布料理研究家の岩佐優です。
夏の締めくくりのとうもろこしに、夏らしい炊き込みご飯と、昆布ととうもろこしのひげ茶をご紹介いたします。

そのまま食べても美味しいしとうもろこしは、大人も子供も大好きです。

ところで、とうもろこしを丸ごと買った際にはついてくるとうもろこしの「ひげ」ですが、いつも何もせず捨てていませんか?


このとうもろこしのひげ、実は色々はアレンジをして、美味しく食べることが出来るのです。

 

 

昆布ひげ茶について

とりわけ、数年前から日本でも話題になっているのが、とうもろこしの「ひげ茶」です。
とうもろこしのひげは、中国では漢方として、欧米でも「コーンシルク」と呼ばれ、昔から健康増進に使われていました。

そんなひげ茶と炒った昆布を合わせた新しい「昆布ひげ茶」
皮付きのとうもろこしを買えば、手作りで出来ます。

昆布は少し焙ってから使います。慣れるまでは少しコツがいりますよ。

 

昆布ひげ茶の作り方
昆布の処理
  1. フライパンに刻んだ昆布を、一摑み入れて、良く鍋を廻しながら煎ります。
  2. 軽く昆布の香りがして来たら、火から下ろして、後は余熱で昆布に火を通して下さい。

 

そのままでも、お酒のおつまみとしても美味しいですよ。

 

とうもろこしの処理

1.

とうもろこしの外の皮を剥ぎ取っていきます。

最後の薄皮になったら、とうもろこしの外に出ている黒いひげの部分を握り、ゆっくり後ろに引き剥がすようにすると、皮の中の髭が綺麗に無駄なく取れます。

 

 

2.

とうもろこしのひげを、天日干しにします。

穂先の茶色と、同じ色くらいまで乾燥させます。

乾燥は天日干しで、夏場は一日もあれば十分でしょう。

空気中を浮遊するゴミや埃の付着、または鳥の糞などの落下物が気になる方は、車の中で乾燥させることをお勧めします。

 

 

乾燥をさせると、かなり軽くなります。
少し甘い香りが車内に充満し始めますと、乾燥は終了です。
乾燥開始時よりも、半分ほどの軽さになったでしょうか?

 

3.

余計な黒い部分をカットし、水で煮出しをします。
とうもろこしのひげが5~10gに対して、水0.6ℓが目安です。
約5gのとうもろこしのひげ(乾燥)を、600ccの水で、約400cc~300ccになるまで煮詰めます。

 

4.

煮詰めたら漉して、完成です。

熱くした一人分のひげ茶を湯呑に入れ、お好みで煎った昆布を加え、ひと呼吸おいてからいただきます。
これを一日に三回ずつお茶代わりに飲んでみると良いようです。

 

昆布ひげ茶の効能

カリウム鉄分など、女性に嬉しいミネラルを含んでいます。
利尿作用や血圧・血糖値降下作用などの、健康効果もあると言われています。


血圧が高めの方、血糖値が気になる方は、お茶

代わりに飲むと効果が期待出来ます。
生活習慣病が気になる方は、食生活に気を付けると共に飲んでみるのも良いでしょう。

昆布とうもろこしのひげ茶は、カロリー・カフェインがゼロで、すっきりとした甘みのあるお茶です。
カフェインがゼロなので、お子様でも安心して飲むことが出来ます。

カロリーゼロなので、いくら飲んでもOKです。

ほんのり甘い味のおかげで、空腹時に飲むと、間食しなくても我慢出来るのでありがたいですよ。
ダイエット中の方にも、効果が期待出来るお茶かもしれませんね。

 

とうもろこしとキノコの昆布炊き込みご飯
材料 (2合分)
  • 米   2合

 

  • 水   米と同量程度かやや少なめ
  • 酒   大さじ1
  • 塩   少々
  • 昆布  3センチ×3センチ角

(上記4つを材料Aとする)

 

  • とうもろこし  1本
  • しめじ     1/3パック
  • エリンギ    小1本

 

作り方
  1. とうもろこしは皮を剥いて、5cm程度に切り分けてから実を取り外し、ヒゲは1cm程度に刻んでおきます。
  2. しめじの石づきを落として、小指大に切ります。
    エリンギも同様にします。
  3. 洗ってザルに上げておいた米と、材料Aを合わせ軽く混ぜたら、1.のとうもろこしの実、ヒゲ、軸を入れ、30分程度吸水させます。
  4. しめじ、エリンギ、だしガラ昆布を3.に加えます。
  5. 強火にかけて沸騰したら、中火に近い弱火で、6~7分炊いて、火を止める前に10秒程度強火にしてから火を止めます。
  6. 10分程度蒸らしたら、とうもろこしの軸と昆布を取り出し、しゃもじでざっくり混ぜ合わせて出来上がりです。

 

 

コツ・ポイント
  • 塩の量は好みで調整して下さい。
  • とうもろこしの軸は、ご飯に風味が付くのでぜひ入れて下さい。
  • とうもろこしは、生のものを使っても、茹でたものを使っても構いません。

 

おわりに

いかがでしたでしょうか。

夏向きの昆布ご飯のレシピを、ぜひ試してみて下さい。
毎日の食事を美味しく健康に、自然の恵みに感謝していただきます。

 
 コラムニスト情報
岩佐 優
性別:男性  |   職業:昆布料理研究家

昆布料理研究家 岩佐優が目指すのは、
毎日の食卓に昆布料理物語を!
料理家が提案する昆布ライフ!
できるだけ始末して、料理して、
おいしくご飯を食べたいと願う全国の方々に
昆布料理の本物の料理、始末した昆布料理の真髄を提供することです。

安心して召し上がれる食材を選び、旬のものをこの今に味わい、
春夏秋冬ならではの料理を私が作っています。
昆布料理  うさぎや
HP http://kyoutousagiya.jimdo.com/