スマホ・デジカメで月や星を撮ってみよう!綺麗な星空&天体写真の撮り方 (2/2)

執筆者: 宇都 正明 職業:天体観測アドバイザー・星空案内人


惑星は、月よりもずっと小さく暗い為、手軽にはなかなか撮れません。
カメラは、デジタル一眼レフカメラよりも、Webカメラなど動画で撮影し、良い画像のみを選別・合成する方法が主流で、専門性が高くなります。

Webカメラによる土星

 

直焦点撮影

星雲・星団の撮影は、天体写真の花型ですが、本格的に撮影しようとすると、かなり大変で400mm以上の超望遠レンズが欲しくなってきます。


このクラスの望遠レンズは大変高価になりますから、望遠レンズの代わりに、天体望遠鏡で撮影することが主流で、直焦点撮影と呼んでいます。

重たい望遠鏡を搭載する分、赤道儀も精度が良い大型のものが必要になり、さらに、追尾を補助する装置や星雲の光を通し易くした改造デジタルカメラなど、かなり特殊性の高い撮影になってしまいます。
それでも、昔では考えられないくらい鮮明に、美しい星雲を写せる時代にはなりました。 

 

直焦点撮影例クリスマスツリー星団 

 

おわりに

この様に天体写真は、主に撮る被写体によってジャンル分けされます。


惑星や星雲撮影の様に専門性の高いものもありますが、固定撮影法や月の撮影などは比較的簡単に行うことが出来ますので、撮影の仕方やコツなどは改めてご紹介したいと思います。 

 
 コラムニスト情報
宇都 正明
性別:男性  |   職業:天体観測アドバイザー・星空案内人

銀河鉄道999や、ボイジャー2号の写真などで、子供の頃から宇宙に興味を持って以来、天文に興味を持ちました。
デジタルカメラのおかげでアマチュアでも、図鑑の様な写真が撮影できる様になり、すっかりとのめり込んでしまいました。
星空の魅力を伝えていければと思って、天体観望会のお手伝いなどもしています。