座ったままでリフレッシュ!猫背解消&予防エクササイズ8選
こんにちは、美姿勢インストラクターの美宅玲子です。
長時間デスクワークをしていると、知らないうちに猫背になっているものです。
ふとした瞬間にガラスに映る丸い背中の自分を見たり、写真に写る自分の姿勢を見たりして驚いたことはありませんか?
また、首や肩が凝ったり、他人がパソコン画面に向かう姿勢を見て、自分の猫背に気づくこともあるでしょう。
今回は猫背の弊害と、デスクで出来る猫背解消・予防エクササイズをご紹介いたします。
猫背になると、首こり・肩こりになる、見た目が老けて見えてしまいます。
首こり・肩こりは周辺の筋肉を引っ張り、背中や腰の張りや痛みにもつながります。
胸を張ると元気に若々しく見え、肩を丸めると元気がなく老けて見えるというのは、見た目だけでなく、本人の心にも影響します。
肩を丸めたまま「元気いっぱいです!」と笑顔で言えますか?
違和感があるのではないでしょうか。
さらに猫背は、肋骨や肩甲骨が丸く固まるので、呼吸が浅くなり、内臓への血流が悪くなります。
また、交感神経の働きが優位に偏り、イライラしたり、冷え症、内臓不調の原因になります。
加えて、腕が上げにくい姿勢なので、四十肩や五十肩の原因ともなります。
みなさんが思っている以上に、猫背は私たちの心身を蝕んでしまいます。
まずは、凝り固まった肩周りをほぐすエクササイズをご紹介します。
両手を組んで、上に気持ちよく伸びるだけです。
5秒もあればできます。
ほんの少しでも、目・頭・肩を休める時間を作るよう心がけてくださいね。
伸びをしたまま、組んだ両手で天井に円を描きます。
肘を伸ばしたまま回すと、肩甲骨が動いてほぐれるのが分かるでしょう。
両手を組み、あまたの周りを水平に回します。
できるだけ頭から手が離れるようにします。肩甲骨が動いてほぐれるのが分かります。
両腕を斜め下へ伸ばし、大きく内ねじり・外ねじりを繰り返します。
猫背になると、肩が前へ出て腕が内ねじり傾向になるので、外ねじりを特に意識的に大きく長く行いましょう。
- 両手を後ろの下で組み、体からできるだけ離します。
- なるべく肘を伸ばしたまま肩甲骨を寄せ、肩を後ろに引きましょう。
- 両手で後ろに円を描きます。
猫背になると、肩が前を向いてしまいがちなので、肩を後ろに引く意識を強く持ちましょう。
凝り固まった鎖骨周りが広がります。
肩周りの凝り固まりを解きほぐすエクササイズと同時に、猫背にならないための予防エクササイズを行ってみましょう。
今、座って座面についているお尻の部分はどこですか?
お尻のほっぺではありませんか?
お尻のほっぺで座ると、腰が丸まり、結果背骨が曲がって猫背になります。
お尻の底の左右の骨「坐骨」を座面に置いて座りましょう。
姿勢の土台の骨盤を起こして座れば、その上に積み上げている背骨もまっすぐになります。
頭の後ろにエレベーターのボタンがあると思って、後頭部を後ろに引いてみましょう。
あごは引いて、鼻の真後ろあたりでまっすぐにボタンを押します。
猫背で前に出がちな頭が、正しい位置に収まるので、肩も自然と開かれてきます。
頭がハンガーの持ち手、首が首ふりハンガーの首、鎖骨がハンガーの下のバーだとイメージしてみましょう。
鎖骨は180度横へ広がり、耳と肩先が離れて首がすっきり伸びた美しいデコルテの姿勢が出来上がります。
凝り固まった体では、頭も煮詰まって仕事がフリーズすることもあるのではないでしょうか。
肩周りをほぐし、頭や首回りがすっきりと上に伸びた位置にあると、頭の働きもクリアーになり、回転が速くなること間違いなしです。
胸が広がると、心も広がり、イライラしにくくなるでしょう。
猫背解消&予防エクササイズで、皆さんの生活が明るく輝きますように。
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ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com
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