その歯の磨き方、実は間違い!虫歯や知覚過敏、歯茎が下がる原因にも…。

歯磨き粉を大量に付ける、強く磨く、硬い歯ブラシを使う…全部間違った磨き方です。虫歯や知覚過敏、歯茎が下がる、痩せる原因にもつながりかねません。

執筆者: 太田由美 職業:歯科衛生士
こんな磨き方は間違い!歯の磨き方NGポイント

こんにちは歯科衛生士の太田由美です。
今回は、ついやってしまいそうな間違った磨き方について考えてみたいと思います。

 

 

歯磨き粉をたくさんつけて、泡だらけになって磨く

歯ブラシの幅いっぱいに歯磨きペーストをつけて磨いていませんか?

たくさん付けると泡だらけになり、どこを磨いているのかわからなくなります。
ミントの香りで爽快感は得られるものの、細かい部分には毛先が当たらないので、結果、磨き残しができてしまうのです。
また、研磨剤が含まれているものが多く、たくさん付けると歯ぐきや歯を傷めます。

歯磨きペーストは何もつけなくてもよいのですが、つけるのなら、ほんの少し小豆大程度で良いでしょう。

ゴシゴシと力いっぱい磨く

「力を入れて磨かないと磨いた気がしない」という方は多くいらっしゃいます。

けれど、力を入れて磨くと歯ぐきが下がってしまうのです。
下がると、歯根部が露出して、冷たいもので歯がしみるなどの知覚過敏を起こしやすくなります。
また、露出した歯根部の虫歯リスクが高まるといった弊害があるのです。

力を入れて磨くと、歯ぐきが傷ついて痛みが出ることもあります。
力いっぱい磨かなくてもプラーク(歯垢)は落とせますので、ゴシゴシ磨きはやめましょう。
急ぐと力が入りやすいので、落ち着いて磨いてくださいね。

 

 

硬めの歯ブラシで磨く

硬めの歯ブラシもやはり歯や歯ぐきを傷つけ、歯肉退縮をもたらすので、やめたほうがいいでしょう。

市販はされていますが、現在、歯科ではほとんど使われていません。

歯ブラシは“ふつう~やや柔らかめ”のものを使われるとよいでしょう。

磨きやすいところばかり磨く

歯磨きはコースを決めてみがきましょう。
あちこちと磨く場所が変わると、どこを磨いたか忘れて、磨き残しができてしまいます。


磨きやすいところばかりを磨いていると、その部分の歯肉退縮をもたらします。

まとめ

歯の磨き方NGポイントは、硬めの歯ブラシの使用や、歯磨きペーストをたっぷりつけて、力いっぱいゴシゴシ磨くことです。


また、同じところばかりを磨くのもよくありません。
歯磨きは順番を決めて、優しく丁寧に磨いてくださいね。

 
 コラムニスト情報
太田由美
職業:歯科衛生士

はじめまして歯科衛生士歴27年、歯周病認定歯科衛生士の太田由美です。
現在フリーランスとして2軒の歯科診療所で、予防歯科・歯周病治療とメインテナンスを行っています。
『100歳まで自分の歯を保つ方法とは?』を【歯周病を予防しようblog】というブログでお伝えしています。
こちらも是非ご覧になってください。

・日本臨床歯周病学会認定歯科衛生士
・ホワイトニングコーディネーター
・健康医療コーディネーター