北欧の魅力はインテリアだけに留まりません。お食事風景も憧れの一つです。

自分の家にも北欧風のテーブル風景を取り入れることが出来ないかと、色々と考えてみました。

北欧の方々には習慣となっていて、しかも私たちの暮らしに取り入れることが簡単なものがあります。

それは「fika（フィーカ）」というものです。

「fika」とはスウェーデン語で、素敵な仲間たち（家族、友人、同僚など）とお茶や珈琲で楽しいひと時をすごす時間のことを言います。
わかりやすく言うと「ティータイム」や「コーヒーブレイク」という意味です。

スウェーデンでは、このfikaの習慣が根づいており、甘い焼き菓子やオープンサンドやフルーツなどがセットとなっています。

Fikaのおともで代表的な物といえば、シナモンロールやクッキーなどです。

映画「かもめ食堂」でも、シナモンロールの焼ける良い香りにつられてお客様たちがお店に入り、fikaを楽しむシーンがあります。

北欧初心者ならば、そんなFikaを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
Fikaは色々な場所でも出来ますが、今回は自宅で北欧気分を味わえる「おうちfika」のポイントをまとめてみます。

Fikaの主役は珈琲と甘い焼き菓子ですが、それを彩る食器などの小物アイテムも大変重要です。
お気に入りのカップやプレートでいただく珈琲やおやつは、また格別な味なのです。

その日のお菓子や天候、気分によって器を変えたり、こちらのプレートならばカップはこれかなと選んでみて下さい。その時間さえも楽しい時間になります。
プレートとカップの組み合わせが少し違うだけでも雰囲気が変わりますので、少し大人なテーブルコーディネイトだとかナチュラルな雰囲気になったなどと感じる心も、Fikaの楽しみ方の1つです。

食器はすべて揃えなくてもかまいません。
北欧の食器はヴィンテージから今現在生産されている物まで、様々な種類のものがあります。

コレクターや北欧食器がお好きな方々のテーブルコーディネイトを拝見すると、案外食器は同じ柄で統一されていなかったりします。色々な種類の食器をお持ちだからです。
使う人によって使ってる食器の模様を変えていたりもしておりますので、テーブルの上はとても賑やかな雰囲気となっています。

ちなみに北欧食器の特徴として、植物モチーフなどの柄のついたものが大変多く見られます。
北欧の食器は、もともと優しい模様だったりカラーだったりするので、柄×柄でも全然ぶつかることがありません。

北欧のダイニングテーブルには、テーブルクロスがかかっているお宅が多いです。

明るい色や柄のファブリックが好まれています。
テーブルクロスを何枚も用意するのはさすがに大変なので、個人的にはキッチンタオルなどで気分を変えることをオススメします。

北欧ブランドに限らずですが、最近のキッチンタオルは大判で可愛い柄の物が多く、ランチョンマットやテーブルクロスの代わりになるものがたくさんあります。
特にマリメッコなどのキッチンタオル（ティータオル）はお値段も少しお高めですし、柄が可愛いということで、本来の用途としてよりもテーブルに敷いて使われたりフレームに入れて飾られていたりすることが多いのです。

ファブリックを敷かなかったとしても、コースターとかポットマットなどで少しファブリックを使ったりすると、また雰囲気が変わってくると思います。

また、ファブリックの代わりとして、ペーパーナプキンで彩りを添えてみるのも良いかもしれませんね。
ペーパーナプキンはカトラリーの下に敷いたり、ホームパーティ時にはグラスに何枚かくるっと丸めて入れて「ご自由にお取り下さい」といった雰囲気で飾ったりすると、とても可愛いですよ。

Fikaの主役である珈琲と甘いお菓子。

この甘い物、実はなんでもかまわないと思っています。
そのとき家にあるものや季節のフルーツでもfikaは楽しめます。

あえて北欧風に近づけたいのであれば、シナモンロールです。
北欧のシナモンロールは、日本で一般的によくあるシナモンロールとは少し違います。

甘さ控えめでカルダモンが効いた、少しスパイシーな香りがします。どちらかというと大人な味な感じと言えるでしょう。
なかなか販売されているところは少ないと思いますが、もし見かけた時はぜひ一度試されてみて下さい。

最近では北欧の焼き菓子を専門に取り扱っている「FIKA(フィーカ)」と言うお店が、新宿の伊勢丹に出来ましたね。

シナモンロール以外にも、ハッロングロットルという少しほろほろっとした生地にベリーのジャムがのったクッキーや、冬には定番のお菓子セムラなどがあります。

もちろん、北欧のお菓子でなくてもfikaは楽しめます。

誰かをお招きしてでのFikaでしたら、それこそ手作りのクッキーや焼き菓子などを作って用意するところから、すでに素敵なFikaタイムは始まっています。

ちょっと仕事の息抜きに、という際には、市販されているお菓子をお好きな北欧プレートに乗せ、静かな環境で珈琲を飲むだけでもFikaになります。

おうちカフェの新しいライスフタイル「おうちFika」、皆さんもぜひ一度、お家で体験してみて下さいね。