喉や口内がチクチク…花粉症の人がアレルギーを起こしやすい食材まとめ
こんにちは、管理栄養士・ダイエットコーディネーターの水谷俊江です。
ある日突然、果物や生野菜を食べた後に「急に口がチクチクする。唇が腫れる。喉がイガイガする」という症状が現れたら、それはOASという症状かもしれません。
OASとは「oral allergy syndrome」の略で、口腔アレルギー症候群のことです。
OASは、花粉症の症状が出るようになった後、特定の果物や生の野菜を食べると、口の中がチクチク・ヒリヒリしたり、喉がいがらっぽくなったりし、咳や声がかれるなどの症状が現れます。
豆腐ではアレルギー症状が出ないにもかかわらず、豆乳を飲んだ時には発病するという事例も確認されています。
その原因は、特定の果物や野菜のタンパク質と、アレルギー反応を起こす花粉のタンパク質がよく似ており、花粉に反応する人は、これらの果物や野菜にも反応してしまうことがあるからです。
花粉症の人が、次の食材を食べた時にアレルギー症状が起こることがあります。
花粉の種類別に、気をつけるべき果物・野菜などをご紹介します。
- バラ科 りんご、桃、さくらんぼ、洋ナシ、スモモ、アンズ、イチゴ、梅、ビワ、アーモンド
- セリ科 セロリ、人参、フェンネル、クミン、コリアンダー
- ナス科 ジャガイモ、トマト
- マタタビ科 キウイフルーツ
- クルミ科 クルミ
- その他 豆乳、ヘーゼルナッツ、ココナッツ、ブラジルナッツ、ピーナッツ
- ウリ科 メロン、スイカ、キュウリ、ズッキーニ
- バショウ科 バナナ
- バラ科 リンゴ
- セリ科 セロリ、人参、フェンネル、クミン、コリアンダー
- ウリ科 メロン
- ナス科 ジャガイモ、トマト
- ウリ科 メロン、スイカ
- ミカン科 みかん
- ナス科 トマト
文献:Egger M.et.:Allergy61:461-476,2006
シラカバの花粉にアレルギーのある人は、果物や生の野菜だけでなく、豆乳やナッツ類で口腔アレルギーを起こすことが有ります。
野菜や果物の場合は、消化器官の消化酵素でタンパク質の構造が崩れ、アレルギー症状が出なくなるため、口や食道に限定された反応となります。
しかし、ナッツアレルギーの場合は、ニキビやかゆみを伴う皮膚炎や、アナフィラキシーまで進展する場合が報告されていますので、十分に注意が必要です。
花粉症をお持ちで、口の中がチクチクイガイガするというような違和感を感じた方は、食事記録をつけてみてください。
口腔内やニキビを重症化させないために、有効な方法の一つです。
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管理栄養士としてクリニックでのダイエットや腸活アドバイスなど2000人以上の相談業務に携わってまいりました。
アーユルヴェーダセラピスト、風水鑑定士の資格もあり、このコラムでは西洋医学の栄養学だけでなくインド、中国の叡智を取り入れた新しい健康アドバイスをご紹介します。
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