お腹が冷える、末端冷え性…「冷え」の原因・予防・治し方!体を温めるなら”関節”を動かそう
冷えは万病の元!首やウエスト・わき腹などを冷やすことで起きる、体調不良とは?手足・足先が冷たくなる「末端冷え性」の意外な原因など、冷え性の対策を紹介。
こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。
薄着だった季節から、日を追うごとに寒くなっていきます。
暖かいつもりで生活して、うっかり体を冷やし、体調を崩す場合もあるのではないでしょうか。
今回は、冷えと不調の関係を解説し、具体的な冷え対策もご紹介します。
頭を下に向けた時に、首の後ろに骨がゴツゴツと出る所があります。
その中で、一番出っ張った骨の真下に「大椎(だいつい)」というツボがあります。
この大椎の近くに「風邪(ふうじゃ)の入り込む入口」があると言われており、首の周りが冷えて硬くなると、風邪を引きやすくなります。
手でさすって温めるほか、つまんでマッサージをしたり、マフラーやスカーフ等で温めたり、首を色々な方向へ倒したストレッチすると、硬く冷えるのを予防できます。
ウエスト・わき腹は、内臓に直結する部分だけに、腎臓・肝臓・胃腸の働きに関係していて、冷やすと腰痛・腹痛・ガス腹・便秘など不調の原因となります。
ウエスト・わき腹は、トップスとボトムスの間からスースーと風が入りやすく、意外と冷えがち。
また、季節が変わっても相変わらず冷たい飲み物を飲んでいると、体の内側の内臓からも冷えます。
さらに、呼吸の浅さから来る血流の悪さも、冷えに繋がります。
次のような方法で温めましょう。
- 手のひらをこすりあわせて温め、腰に当てる。
- 空気をつかむように軽く握ったこぶしで、腰回りをトントンとたたく。
- 腰や体側を伸ばすストレッチを行って、体幹をほぐす。
呼吸が浅いと、交感神経の働きが優位になり、特に手先足先といった末端の血の巡りが悪くなります。
お腹や肋骨回りをボールなどマッサージ器具に乗る等で圧迫・マッサージをしたり、腹式呼吸をしたりして、深い呼吸をしやすくすると良いでしょう。
足首、膝、肘、肩、首など関節部分は、筋肉や脂肪が少なく、骨が割とむき出しになっていることが多いものです。
関節部分が冷気にさらされて、一度冷えてしまうと、体の芯から冷えきってしまい、なかなか温めることができません。
関節はできるだけ衣服で守りましょう。
意外な原因で冷えが進み、不調症状が出ることもあるのですね。
冷えは万病の元です。
深い呼吸や体の運動で、健康で快適な秋を過ごしましょう。
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ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com
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