身体がしびれやすい人の特徴と予防方法。痺れのメカニズムを知ろう

しびれやすい人の特徴と予防法・対策法を紹介。座り方やデスクワーク自の姿勢が悪いせいで、血行不良になっていませんか?治し方のポイントを紹介します。

執筆者: 美宅玲子 職業:美姿勢インストラクター
しびれやすい人の特徴と、しびれを早く治すためのポイント

こんにちは。美姿勢インストラクターの美宅玲子です。

 

  • 座っていると足腰がしびれやすい
  • デスクワークで腕や肩がしびれやすい

 

こういう方はいらっしゃるでしょうか?


しびれやすい人には、姿勢の特徴があります。
普段は無意識になっている姿勢を意識するだけでも、快適さが違います。


今回は、しびれやすくなる原因と予防法をご紹介します。

見直しポイント1「座っているときの姿勢」
お尻のバランス、偏ってない?

座っている時、お尻のどこかに体重が偏ってかかっていることはありませんか?

(例: 後側、右側、左前側など)

 

そうして偏って体重がかかっている場所は、血流が悪くなりやすく、しびれやすくなります。

また、偏ってかけることによって腰周りの筋肉の使い方もアンバランスになるので、酷使される腰もしびれやすくなります。

 

両足裏も床につける!

座っている時は、お尻だけではなく両足裏も床についているはずです。

 

お尻だけに体重をかけるのでなく、同様に両足裏にもバランスよく体重をかけること、そしてもちろんお尻の前後左右にもバランスよく体重をかけることで、負担を分散してしびれにくくします。

見直しポイント2「デスクワークなどの腕の使い方」

次のような姿勢をとっていると、首から肩の中の、もともと狭い空間を通る腕の神経を圧迫するので、腕や肩がしびれやすくなります。

 

  • 脇をギュッと締めて作業をしていませんか?
  • 猫背で肩が前にすぼまっていませんか?
  • 肩が持ち上がって首にシワが寄っていませんか?

 

 

自然と内側からゆるむイメージで

鎖骨や脇、胸の空間を広くイメージしましょう。

背中を緊張させて無理に肩を引くよりも、温かいお湯に浸かっているように、自然と内側からゆるんで空間が広がっていくイメージの方が、呼吸が深まり血流が良くなっていいです。

見直しポイント3「荷物を持っているときの姿勢」

かばんを持ち運ぶ時、同じ片側の肩ばかりにかけていませんか?

 

血流が悪くなる & 肩周りの筋肉が緊張

同じ側ばかりにかけていると起こる悪影響は、荷物の重みで肩が圧迫されて血流が悪くなることだけではありません。

さらに、そちら側の肩が上がったり前に出たり、もしくは下がるようになったり、脇を過剰に締めるなど、肩周りの筋肉が緊張するので、しびれやすくなります。

 

予防・対策法

左右バランスよく荷物をかけるようにすることと、リュックサックでも前に留め具があるものを選んで、肩に重みが集中しないようにするとよいでしょう。

見直しポイント4「寝ているときの姿勢」
血流が悪くなる寝方 セルフチェック

☑ 寝ている時の姿勢は、横向きが多くありませんか?
☑ 同じ側に偏って向いて寝ることはありませんか?
☑ うつぶせ寝の場合も、同じ側に顔を向けるクセはありませんか?

 

いつも同じ側を下にしていると、そちら側が圧迫されて血流が悪くなり、しびれやすくなったり、動きにくくなったり、冷えやすくなったりします。

 

予防・対策法
  • 仰向けで寝る
  • 横向きでもいつもと反対側も向くようにする
  • 抱き枕を利用して体重が集中しないようにする

 

見直しポイント5「食べるときの習慣」
食べる時、片側の歯で噛んでいませんか?

片側で噛んでいると、そちら側のアゴの筋肉が硬くなります。

そうなると、アゴが硬くなった方へずれ、重心がそちらへずれたと脳が錯覚するので、元へ重心を戻そうとして、反対側に重心が偏ります。

 

その結果重心をかけた側の足腰がしびれやすくなる原因となります。
左右バランスよく噛む習慣をつけるといいでしょう。

おわりに

意外な無意識の姿勢のクセが、しびれやすさと関係しています。
ひとつひとつ、見直してみてくださいね。

 
 コラムニスト情報
美宅玲子
性別:女性  |   職業:美姿勢インストラクター

ヨガ・ピラティス・美姿勢インストラクター。
東京学芸大学教育学部卒。中学から大学まで陸上競技(100mH、走幅跳)に打ち込み、全日本インターカレッジ出場。姿勢や効率の良い体の動かし方に興味がある一方、メンタルの繊細さもあり摂食障害になってしまう。大学卒業後に小学校教員となるが、「いい先生であろう」という無理を重ね、うつ状態のため2年半後病休を取る。
2004年に趣味で通っていたスポーツクラブに転職し、ヨガ・ピラティスと興味ある分野を活かせる仕事のおかげで心の病と腰痛を克服する。ストレスの多い日常でも心身の調子を整えられる素晴らしさを伝えるため、2008年に独立しフリーインストラクターとなる。
現在、首都圏のスポーツクラブ、自治体、公共施設でのサークルや個人のレッスンを受け持つ一方、外ヨガイベント、健康コラボイベントの企画実施、雑誌監修、コラム連載、DVD発売も行う。日々更新するHP、ブログ、YouTubeのエクササイズ動画も好評である。
HP「インストラクター美宅玲子 Re pure BODY」 http://mitakureiko.com