出産後の生理不順を解消!生理がこない原因と効果的な対応法3選
妊娠すると生理がこないのは、ほとんどの女性がご存知だと思います。
受精卵のベッドとして作られた子宮内膜が、受精がなく、不要な物として体外に排出されるのが生理。
妊娠すると、子宮内膜が必要となり排出(=生理)がなくなる訳です。
生理の再開時期は、個人差が大きく千差万別です。
産後2ヶ月程度で再開する方もいれば、1年半を越えて再開する方もいらっしゃいます。
ミルクよりも母乳を与える割合が高ければ高いほど、生理再開が遅くなるのが通説です。
しかし、個人差がありますので一概には言えません。
生理不順の原因
産後、生理が再開したけれど、不順であることを気にされている方も多いでしょう。
産後の生理不順の原因について、いくつかご紹介します。
生理不順の最も大きな理由が、授乳による影響です。
母乳の働きを活発にさせるプロラクチンという女性ホルモンは、排卵を抑制する機能もあります。
これは、授乳の必要な赤ちゃんを抱えている状態で、すぐに妊娠をしないように母体を守っているのです。
卒乳(授乳を終えること)して、1ヶ月もすればプロラクチンが正常値になるとされますので、卒乳後3ヶ月程度は生理不順が続くかもしれません。
大仕事を終えた子宮は、約半年を掛け、ゆっくりと元の大きさに収縮していきます。
それに伴い、生理が規則正しい周期に戻るのも時間が掛かるのです。
産後の体力が回復していない中、昼夜を問わず息つくヒマのない育児や睡眠不足に普段の家事。
そんな状況の中で、女性は身体的にも精神的にもストレスを溜めがちです。
そのストレスにより、生理が起こるために必要なホルモンが分泌されず、生理不順になることが多くなります。
授乳により、多くの栄養が赤ちゃんのために出されています。
授乳中は、1日5食でも痩せる、という方もいらっしゃるほどです。
そのため、意識的に栄養を摂っていないと、栄養不良や貧血を引き起こしてしまいます。
生殖機能が弱ってしまったり、自律神経が乱れることによっても生理不順は起こるのです。
栄養と思って何でも食べて良い訳ではありません。乳腺が詰まるような脂質の多い物は控え、和食を中心とした栄養バランスの取れた食事を心掛けましょう。
生理再開後、すぐに規則正しい周期になることはあまりありません。
気にし過ぎないことが大切ですが、体のためにも気を付けておきたいことをご紹介します。
赤ちゃんのお世話で、ゆっくり食事をしている時間もない方もいるでしょう。
しかし、母体の回復も遅れ、母乳の出も悪くなっては余計に大変です。
子宮回復のために、鉄分が多いレバーや小松菜、女性ホルモンの分泌を促進する大豆イソフラボンの含まれた納豆などの豆製品を、しっかりと摂って下さい。
積極的に昼寝しよう
産後しばらくは、赤ちゃんの夜泣き等で、朝までノンストップで寝られない方が多いでしょう。
この慢性的な睡眠不足を解消するために、赤ちゃんと一緒にお昼寝して下さい。
十分な睡眠がホルモンバランスを整え、生理不順解消に繋がります。
育児は1人で抱え込んではいけません。
時々、ダンナさんや周囲の方に協力してもらい、1人で外出したりするなど気分転換をしましょう。
リラックスすることで、精神的に安定して規則正しい生理に近付けます。
前述しましたが、産後の生理は個人差がありますので、とにかくあまり気にしないことです。
気にし過ぎてストレスになっては元も子もありません。
ただ、卒乳後3か月経っても生理がない、生理再開後数か月しても、生理の期間が異常に短かったり長かったりする場合は、病院で診てもらっても良いでしょう。
妊娠・出産を乗り越える女性の体は非常に強くできていますが、同時にとてもデリケートです。
生不順を不必要に心配する必要はありませんが、赤ちゃん同様に、ご自身の体もきちんとケアしてあげて下さいね。
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