生理中に起きるつらい「吐き気」の原因と改善方法
生理痛の最中に起きる「吐き気」の原因と対処法とは。お腹が痛い、頭痛、めまいなどの症状に加えて吐き気はつらい。緩和方法を早く学びましょう!
女性の方ならご存知の通り、生理による辛い症状は個人差が大きいものです。
全く悩まされない人もいれば、日常生活が送れないほど酷い人もいますよね。
症状の重い人は「とにかく、この症状から解放されたい」と思うでしょう。
今回は、生理の辛い症状の中から「吐き気」について取り上げていきます。
生理時は、子宮収縮を促して経血を排出させる「プロスタグランジン」というホルモンが関係しています。
このホルモンの分泌が多いと、強い子宮収縮と共に腹痛が起きるのです。
このホルモンは、子宮だけではなく、胃を収縮させる作用もあります。
分泌が多くなると、胃の収縮も強くなって「吐き気」を感じるというメカニズムなのです。
吐き気に限らず、生理痛が酷い場合も含め、体を温めてあげることが重要です。
体の冷えは、経血の排出を妨げるため、前述のプロスタグランジンの分泌量を増やす原因になります。
子宮に近いお腹を温めるようにしましょう。
血行が良くなってプロスタグランジンの過剰分泌を抑えると、吐き気も緩和します。
お腹にカイロを貼ったり、ひざ掛けや腹巻を使用すると効果的です。
手足も温めること
手足などの末端の冷えも、身体の冷えに繋がります。
寒い時期は靴下や手袋も活用して下さい。
夏場でも、冷房による冷えを防ぐように心掛けましょう。
吐き気がしている時に、運動をすることは難しいかもしれません。
しかし、簡単な運動やストレッチは、血行を良くして吐き気を軽減してくれます。
症状が落ち着いている時に、ウォーキングや簡単なストレッチなどを行ってみて下さい。
栄養バランス取れた食生活
気分が悪いからと食べないでいると、どんどん体力が落ちてしまいます。
栄養バランスの良い食生活を続ければ、生理中の体調が次第に整ってくるでしょう。
吐き気がしている場合は、おかゆやうどんなどの消化の良い料理を選びましょう。
また、食べ過ぎは、吐き気を悪化させます。
一度の食事量を少なくして、小まめに栄養補給をするようにして下さい。
気分が悪い時、アイスやゼリーなどの、冷たい物の方が食べやすいことがあります。
しかし、これらは体を冷やしてしまうことにもなります。
他の食物を受け付けない時は、エネルギー補給にはなりますが、食べ過ぎは厳禁です。
吐き気を抑えるために、生理痛用の鎮静剤に頼りたくなる方もいるでしょう。
一部では、このような鎮静剤は「癖になる」とか「副作用がある」などと言われています。
しかし、医師によると、定められた量を守って飲むのであれば、このようなリスクはほとんどないそうです。
月に一度のことなので、癖になることも考えにくいでしょう。
気を付けたいのは、薬でプロスタグランジンの分泌を抑制すると、胃腸の働きも低下し、吐き気が増す場合があることです。
そのため、生理痛と吐き気を緩和させる鎮痛剤や、胃の収縮を和らげる漢方等を選ぶようにして下さい。
どのような対処をしても、吐き気が治まらない場合は、他の病気が隠れている可能性もあります。
そういった場合は、婦人科の受診をおすすめします。
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Latte Columnist
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