自律神経の乱れを整え、ストレスを解消するアロマセラピー -自律神経失調症を改善する精油の効能-
こんにちは、アロマサロンFlower'sRoom校長の佐藤ユミ子です。
前回、アロマセラピーはこころとからだが一体であること、私達の体にはホメオスターシスが働いていること、そしてその維持には3つのバランス(神経系、内分泌系、免疫系)大切であることをお話ししました。
今回は、その一つ神経系の中にある「自律神経」についてお伝えします。
アロマセラピーと自律神経とは、深い関係にあります。
神経は大きく分けて末梢神経と中枢神経(脳、脊髄)に分けられます。
自律神経は末梢神経系に属しています。
おもに臓器担当で心筋、平滑筋、内分泌腺、外分泌線など生命維持に欠かせない器官をコントロールしており、意識的には調節できない神経です。
自律神経は、ホメオスターシスの維持に重要な働きを果たします。
消化、吸収、循環、代謝などの無意識な調節に関与しています。
ストレスが消化管に与える影響はとても大きく、その人の精神状態に左右されます。
視床下部では、自律神経系である交感神経と副交感神経の働きによって調整されていたり、下垂体から必要なホルモンを分泌させて内分泌系のバランスを取ったりもしています。
そのため、過度なストレスがかかると、治そうとする反射が強すぎで不快な症状がでます。
あまり不快だからといって痛み止めで止めようとすると、確かに痛みも止まりますが、血流も止まってしまいます(治癒反応の抑制)。
できるだけ薬に頼らず、植物のエネルギーを利用しバランスを保つよう努力し、美しいからだと心を養っていきましょう。そして心とからだの声に耳を澄ませましょう。
そうすれば、自ずと何を食べたらいいのか、何を肌に取りこめばいいのか分かってくると思います。
これが美しく年を重ねるということに繋がるのです。
正しい食事、質のよい睡眠、心地よい運動と休養、どれもとても大切なことです。
自律神経失調症とは、原因がはっきりしない身体の不調のことを言います。
たとえばめまい、動悸、頭痛、耳鳴り、倦怠感、冷え性、下痢、便秘、不眠などがよく見られる症状です。
これらの不調はお薬を飲むほどではない場合もあれば、本人にとってはとても辛いのに、お薬を飲んでも改善されないということも多々あります。
これらの辛い症状は、夜更かしなどで起こる自律神経の興奮、働き過ぎなどによる脳の疲労、またはストレスや更年期によるホルモンバランスの乱れなどから引き起こされます。
症状を訴える人の半数以上が「ストレス」を抱えており、自律神経失調とはストレスの病でもあると言われています。
治療には心療内科や神経科での抗不安薬やホルモン剤を用いた薬物療法や、規則正しい生活を送るための行動療法などが行われています。
病院や薬に頼る前に、規則正しい生活を心がけ、そしてストレスを自分で軽減していくことが大切です。
アロマテラピーで使用される精油には、自律神経を整えてくれるものがたくさんあります。
- クラリセージ
- バジル
- スイートマジョラム
- メリッサ
- ペパーミント
- ローズマリー
- タイム
- ジュニパー
- イランイラン
- ラヴェンサラ
- ローズウッド
- カユプテ
- ニアウリ
- ジャスミン
- アトラスシダー
- パルマ―ローザ
- グレープフルーツ
- ネロリ
- オレンジ
- プチグレン
- サンダルウッド
- ジンジャー など
これらのものをブレンドし、香りを取り入れることで自律神経を整える効果が期待できるでしょう。
ティッシュやハンカチなどに数滴垂らして香りを楽しんだり、忙しい方はディフューザーなどを使用しても良いかと思います。
精油には鎮静作用、自律神経調整作用など様々な効能がありますので、目的に合わせてブレンドしてみましょう。
アロマテラピーの効能を少しずつお勉強をして、ブレンドするのも楽しいと思います。
市販でもブレンドされた香りが売られていることも多く、それぞれどんな精油が混ぜられていて、どんな効果があるのか調べてみると選ぶ基準にもなりますよ。
正しい知識を用いて体調に合ったオリジナルの香りを楽しみましょう。
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神奈川県小田原市 英国IFA認定校のアロマサロンFlower'sRoom校長の佐藤ユミ子です。こころとからだをすこやかに保つ、生活の質を高める提案をさせていただきます。植物療法の素晴らしさをお伝えできればと思います。
サロンHP http://www.flowersroom.jp
IFA認定校HP http://www.flowersroom.jp/ifa
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